2012年5月1日火曜日

■米メディア:中国ブランドの国際化も間近


米メディア:中国ブランドの国際化も間近
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2012-04/30/content_25272778.htm
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月30日

「クリスチャン・サイエンス・モニター」はこの頃、「中国ブランドの国際化も間近」と題する記事を掲載した。アメリカでは、中国から製造業の雇用を取り戻せといった議論が政治家の間で交わされている。一方中国人は、アメリカ人ほど雇用の保護に熱心だろうか。いやむしろ、グローバルなブランド構築に注目、模索している。

中国の片田舎で、現地の人とおしゃべりをした。驚いたことに彼らは、価格が1台600ドル以上のiPhone 4Sのうち、中国の工場で働く人に渡るのはたったの8ドルであることを知っていた。中国市民はこれを不公平だと感じており、工場で働く同胞にもっと高い給料を与えるべきだと考えている。給与報酬の上昇圧力は製造業に限った話ではない。私の友人の話では、この数年、中国雇用ソフトウエア開発エンジニアのコストが大幅に上昇しており、中国で新しい研究開発センターの設立は考えていないと言う。

これはコストにまつわる問題だ。最終的には自分より安く仕事をしてくれる人が現れることを、中国人は知っている。彼らは、持続的で安定的な成長を実現するために、中国が「世界ブランド保有者」にならなければならないと考えている。これこそが高利潤の源であり、真の経済力を示すものだからである。

私は中国に赴き、スイスの製茶会社を支援し、スイスを代表する茶ブランドを作り上げたことがある。この時、中国ブランドには世界的な魅力に欠けているのを実感したものだ。皮肉なことに、茶葉は中国の飲料文化を代表するものだ。しかしどの中国茶葉会社も欧米では名声が鳴り響いていない。先進国はブランド構築や、商品の信頼の構築をするのに長けていることを中国はいま感じ取っており、自分たちには学び、改善する余地が多いことを知っている。

現在83%の外国人が中国ブランドを一つも知らない状態だが、中国の会社は自国においてブランドの影響力を高めつつある。ブランドの世界的知名度も拡大しつつある。外国市場に打って出るため、中国人は現在外国ブランドを買収しているが、その効果は吉と出ることもあれば凶と出ることもある。しかし、買収する度に中国の会社はケーススタディを蓄積している。ブランド構築と管理の経験を獲得しているのだ。

まもなく中国ブランドが席巻する日がやって来る。欧米、特にアメリカはどう対処するべきだろうか。アメリカ製造業の雇用機会を確保することは確かに重要である。しかしそれより大事なのは持続的なイノベーションである。これがあってこそ、強力なブランドを構築し、維持することができるのだ。我々がそれをやらならければ、中国人がやることになるだろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿