2012年5月16日水曜日

■国民に不安広がる、ギリシャ、預金引き出し7百億円

■国民に不安広がる、ギリシャ、預金引き出し7百億円
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0516&f=politics_0516_004.shtml
2012/05/16(水) 08:03 (共同通信社)
 
【アテネ共同】連立交渉が決裂し、6月の再選挙実施が決まったギリシャで、国内の銀行からの預金引き出し額が14日までに7億ユーロ(約710億円)に達したことが15日、分かった。

連立政権樹立に向け調停を行っていた同国のパプリアス大統領が14日夜、主要政党党首らに数字を示した。地元メディアは6日の総選挙後の引き出し額だと報じている。

国家の将来へ不安が広がり、資産防衛に走る国民の姿が浮き彫りになった形だ。





■静かな取り付け(ギリシャ)と世界危機
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/

ギリシャの大統領府は以下のような公表をして、金融市場が凍りついています。

『銀行の状況は大変厳しい。パニックではないが、パニックになり得る恐怖が存在する』

膨大な預金が「ユーロ」紙幣で引きだされており、今後、ギリシャの銀行でユーロ紙幣が不足して取り付け騒ぎが起こるかも知れず、そうなれば、一瞬にしてパニックになります。

今回の議事録で、『パニックではない』とあえて指摘しているのは、実際には『パニックになってきている』と国が認めたと同じであり、ギリシャの銀行で取り付け騒動が起これば、世界の金融市場は「即死」する事態に発展するかも知れません。

ギリシャ危機は世界の金融市場を即死させる破壊力を持ち始めており、取り付け騒動が起こってからユーロ離脱となった場合、預金者は大幅な減価した<ドラクマ>で預金が戻ってくるわけであり、そうならない今のうちに、預金を引き出すのは当然となります。

世界はギリシャ国家破産より先にギリシャ銀行破たんを経験することになるのでしょうが、ギリシャの銀行との取引を世界が遮断することになれば、これが先例となり、スペイン・ポルトガル・ハンガリーの銀行で取り付け騒動が起こりかねません。

そしてこれがヨーロッパ中に波及すれば、ユーロ紙幣を引きだす預金者が銀行に殺到し、ヨーロッパは機能不全に陥り、金融市場が麻痺します。

今、大急ぎでユーロ建ての現預金から絵画・ダイヤモンド等の【現物資産】へ移し替えているヨーロッパの資産家が多く出てきていると言われています。

世界は一気に危機モードに入ってきています。




■ギリシャ再選挙が意味することは?
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/

ギリシャは結果的に再選挙となりましたが、この選挙が終わるまでギリシャは事実上無政府状態に陥ります。
いわば、選挙管理内閣になり、実質的に何も決められない事態に陥るのです。

この無政府状態がどのような影響を金融市場に与えるか、金融市場は全く考えていません。

まず、フランスはオランド大統領に変わり、積極財政に切り替わり、ユーロ離脱への道を歩みます。

ところが、ギリシャでは緊縮財政を強いられており、ギリシャ国民は更に苦しむことになります。
失業率20%、若者失業率50%は政治的に到底受け入れられず、今後反政府運動が激しくなり、ユーロ離脱運動がますます激しくなります。

自分たちの国(ギリシャ)が財政破たんしてもこれ以上自分たちは困ることはないではないか、という議論が湧き起っており、今後、無政府状態下で暴動等が起り、制御不能の事態に陥ることもありえます。

今後、ギリシャ国債の本格的デフォルトが避けられない事態になり、今でも額面の20%ほどにまで暴落しているギリシャ国債がさらに暴落することもあり得ます

これでバスク地方の分離独立問題がぶり返されているスペイン国債への売りが一層入り、年利10%を早晩こえることも考えられ、そうなれば、スペインは破たんに追い込まれます。

ヨーロッパ危機が最後の段階に入ってきています。



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