2012年5月4日金曜日

■だからフェイスブックは利用しない

だからフェイスブックは利用しない
http://news.infoseek.co.jp/article/gadget_202934
2012年5月2日15時30分ガジェット通信(谷川 茂)

フェイスブックを利用している人が、日本には1000万人以上もいるという。ネットユーザーの5人に1人くらいは、利用しているということか。まわりにも利用している人はいるし、ときどきお誘いメールみたいなものが来る。しかし、筆者はいまだにフェイスブックを利用していないし、これからも利用するつもりはない。

フェイスブックの利用者を批判するつもりはない。利用するかしないかは趣味の問題であり、他人がとやかく言うようなことではないと思う。以下、それを前提にした上での話としてお読みいただきたい。

なぜ自分はフェイスブックを利用しないのかということは、ぜひ言っておきたい。ちなみに、ツイッターについては、ほぼ一方的な発信用として利用し、フォロー数はフォロワー数の10分の1以下。人の意見を読むという機能は、ほとんど使っていない。また、ミクシィはアカウントを作ってあるものの、ここ数年ほどログインしていない。

ツイッターにもミクシィにも、余計な情報は一切掲載しない。出版社をやっているので会社の名前を載せ、あとは筆者の名前を載せ、場合によっては会社の所在地を漠然と載せるくらいである。必要最低限の情報しか載せないのは、他人に知ってもらいたいと思うような情報が特にないからである。

なによりも、「自分のことを、ネットを介して、他人がよく知っている」という状況を作りたくない。惣流・アスカ・ラングレーのように「私を見て」なんて気分には、一切ならない。細かい個人情報をネットに流せば、趣味や嗜好、考え方などが共通する人とのつながりができるのかもしれない。だが、筆者はそれに賛成できない。なぜか。

個人情報をネットに流すと、それが「いつ」「誰」に「どのよう」に利用されるのか、流した側にはよく分からない。自分は相手の顔を知らないのに、相手は自分のことをよく知っている。ネットというものを介した上で、そんな不気味な状況には、なるべくなりたくないのである。

そもそもミクシィにおもしろみを感じなかった筆者が、いくら流行っているとはいえ、フェイスブックに手を出すわけがない。フェイスブックの仕組みに関しては、それがSNSであること以外、筆者には分からないし、知りたいとも思わない。少なくとも言えることは、ミクシィにしろフェイスブックにしろ、いったん個人情報を流してしまったら、それがネットに出回る可能性がある、ということである。

出回ってもいいと開き直るのも一つの考え方だが、筆者はそこまでしてSNSを利用する気はない。また、フェイスブックの利点として、海外とのグローバルなネットワークがあげられる。日本人の中には、海外にいる人たちとの接点を求めたり、それを必要としている人もいるのであろう。ミクシィとの違いも、そのへんが大きいと聞く。

しかし筆者は、海外の人たちとの接点など求めないし、必要ともしない。つまり、筆者がSNSを利用するモチベーションは、国内の知り合いのみのつながりで十分という程度なのである。それならミクシィを利用すればいいわけだ。その「国内的」なミクシィにも飽きてしまった筆者が、ましてや「国際的」なフェイスブックを利用する理由などない。

以上、筆者がフェイスブックを利用しない理由を述べてきた。繰り返すが、利用しない最大の理由は、「いつ、誰が、どのように使うのかも分からないネットの海に、個人情報を提供したくない」というものである。逆に、そんな状況の中で、SNSのセキュリティを過信して、多くの個人情報を載せているのはなぜか、と問いたい。「問いたい」というか、そういう人は勇気があるなあ、と思う。

筆者には、そんな勇気がない。だから、フェイスブックは利用しない。






■SNS 蔓延するフェイスブック中毒障害
Malaysia's Fad
SNS大国マレーシアで報告された驚きかつ深刻な「FAD」の症状とは
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/04/post-2524.php
2012年04月23日(月)19時08分
ジャスティン・カルデロン

2012年2月22日号掲載]

 SNSの世界的な普及で、人と人とのつながり方が変わった。何を「共有」し、「いいね」と思い、誰を「フォロー」しているか簡単に意見交換できるようになった。

 そこには落とし穴もある。知らないうちに個人情報が流出したり、噂話が個人攻撃に変わったりするのだ。アメリカの心理学者が「フェイスブック中毒障害(FAD)」と名付けたような、SNSのせいで社会生活に差し障りが出るケースもある。

 最近の調査によると、大学生のフェイスブック中毒はマレーシアに多く、特に女子学生で顕著だ。10年のデータでは、マレーシアはSNS上の平均友人数が世界一。SNS利用者の77%がフェイスブックを使っている。

 首都クアラルンプールで先月、FADに関する会議を開いたニバシニー・モハン医師は「ある患者はゲームに熱中するあまり仕事に支障を来した」と指摘する。浮気がばれて離婚に至った夫婦もいるという。

 FADは新しい現象で診断が難しく、深刻化する危険もある。「10代の多くがフェイスブックを自己表現に利用し、注目されることに酔っている」とモハンは言う。ある患者は「フェイスブック上の人格が本人より立派」と指摘されて鬱症状が悪化し、自殺まで考えるようになった。

 先月、フェイスブックにナジブ・ラザク首相を脅迫する書き込みをしたとして大学生2人が逮捕される事件も起きた。誰でも閲覧できるコメントはすぐに広まり、冗談が冗談で済まなくなると、この2人は思い知っただろう。

 それでも多くのマレーシア人がSNSでの議論を楽しんでいる。PRコンサルティング会社バーソン・マーステラによれば、同国のネットユーザーのうちグーグルのブログサービスを利用する割合は42・4%に上る。

 東南アジア最大のブログ広告会社ナフナングは、フェイスブックやツイッターの恩恵もあって急成長を遂げた。共同創設者ティモシー・ティアは「例えばオーストラリアではプライバシー意識が高く、個人的な書き込みはずっと少ない」と指摘する。「マレーシア人は一般に開けっぴろげで、個人的な内容が大半。プライバシーに限らず、何事にも無頓着だからだろう」

 SNSを使えば内気な人でも自己表現が可能だ。面と向かうよりオンラインでの交流が気楽という人も多いが、リスクが隠れていることをお忘れなく。



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