2012年6月8日金曜日

■診察に徹夜の8時間待ち、病人に鞭打つ中国の病院事情―広東省仏山市


■診察に徹夜の8時間待ち、病人に鞭打つ中国の病院事情―広東省仏山市
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61863&type=30
2012年6月6日 6時20分

2012年6月5日、ただでさえ身体の弱っている病人にさらに鞭打つような、中国の厳しい医療事情が紹介された。広東省仏山市で取材を行った記者によると、市内の有名病院では、翌日の外来受付に申し込みをするために、前の夜から徹夜で行列に並ぶことが常態化している。チャイナフォトプレスの報道。

午前6時30分に始まる受け付け開始のため、大病院の待合室には前の晩遅くから、椅子や寝具を持参した診察希望者たちが行列をつくっている。もちろん、病人本人が列に並ぶのは無理だろうから、家族や知人が替わって並んでいるのだろうが、中にはもちろん、“行列代行”を生業とする者もいる。記者が取材した病院には常時、20人以上の“代行業者”が存在している。彼らは中間手数料で商売を広げている。

省内の遠隔都市から来たというある男性は、重症のアレルギーを持つ子供のために、ここ数日間連続して行列に並んでいる。夜11時から翌朝6時まで。その後、妻と交替して自身は出勤していく。婦人科や小児科など人気の診察科だと、1週間並ぶのもざらだという。深夜の待合室はこうした人々でごった返し、疲労のピークに達した者の間でしばしば小競り合いも発生する。(翻訳・編集/愛玉)





■<写真で見る中国の今>「たった1回の診察のため」夜通しの行列にもみ合い…パンク寸前の医療事情
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=36892
2009年11月7日 1時48分

2009年11月2日、湖南省長沙市。夜のとばりに包まれた深夜の病院に、長蛇の列ができあがっている。何も珍しい光景ではない。ここで連夜のごとく繰り広げられているのは、翌日の外来診察を待つ人々の過酷な戦いだ。瀟湘晨報の報道。

中国で医療機関の診察を受けるのは一般的に一苦労だ。また、医療費の高さも大きな負担となっている。その背景になっているのは、医療制度の改正によって、医療費が全額国家負担から個人負担へと切り替えられたこと。一般庶民は病気になってもよほどの症状でない限り、民間療法や薬局での薬購入で済ませたいと考えている。そして病院へ出向くのは、症状がよほど重篤化してからとなる。すると、街の診療所レベルではもう歯が立たない。都会の大病院へ行くことになる。そうした大型医療機関は、似たような事情を抱えた患者であふれかえっている。こうして、冒頭のような深夜の大行列ができあがる。たった1回の外来診察、たった1枚の受診整理券のために、そもそも不調を抱える病人が、吹きっさらしの屋外で夜通し待ち続けることになる。

湖南省岳陽市在住の楊燕(ヤン・イエン)さんは、病に伏せる夫と母を連れて同省省都の長沙市へやってきた。「必ずや、都会のいいお医者さんに診てもらおう」と、某病院の玄関口に到着したのは深夜2時のこと。幸い、彼女の前に並んでいるのはまだ2~3人。翌日の診察を受けられるのは確実だと思った。

しかし、ひんやりと冷え込む地べたに座り、冷たい夜風に吹かれる時間は、思いのほかつらかった。背後にはどんどんと行列ができあがり、おしくらまんじゅうのように楊さんの体を押してくる。楊さんも負けじと、彼らを押し返す。

早朝5時半。外来診察の整理券配布が始まった。一斉に窓口に殺到する群衆。楊さんはそのすさまじい争奪戦の中、何と肩を圧迫骨折してしまう。かくして、ようやく手に入れた整理券は、楊さん自身の診察のために使われることとなってしまった。受診をめぐるこうした攻防は、中国各地で起こっている。(翻訳・編集/愛玉)





■<医療崩壊>「特別外来」は順番も診察も金次第、貧乏人はひたすら待つだけ―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=16170
2008年2月29日 5時36分

2008年2月26日、広西チワン族自治区の2か所の総合病院で、特別料金さえ払えば待ち時間なしで優先的に診察を受けられる「特別外来」が新設されて大きな問題になっている。ニュースサイト「中国新聞網」が伝えた。

この「特別外来(特需問診)」を新設したのは、同省の人民医院と広西医科大学第一付属医院。外来患者は50元を支払うと優先的に診察が受けられる。150元支払えば、優先的に診察、検査、治療が受けられ、看護師が最初から最後まで付き添い、会計や薬の受け取りまでも代行してくれる。200元では、150元の優遇条件のほかに主任クラス以上の医師の診察、治療がうけられるという。

人民医院の待合室では、「あとから来た『特別外来』の患者が次々と私より先に診察を受けているせいで、私はもう2時間以上もここで待っているのよ」と女性が怒りの表情。他の患者からも「お金持ちはそんなに偉いのか?あまりにも不公平だ」と不満の声が。有識者からも、「医療行為を受ける権利は平等であるべき」「順番待ちをしている一般患者の利益を侵害している」との批判が噴出している。(翻訳・編集/本郷)



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