2012年6月20日水曜日

■「失敗国家」ランキング、ソマリアが5年連続首位 日本は悪化


「失敗国家」ランキング、ソマリアが5年連続首位 日本は悪化
http://www.cnn.co.jp/fringe/30007036.html
2012.06.19 Tue posted at: 19:05 JST

(CNN) 米国の非政府組織「ファンド・フォー・ピース」と外交専門誌「フォーリン・ポリシー」が毎年発表している「失敗国家」ランキングの2012年版が18日発表された。ソマリアが5年連続の首位となり、10位以内にアフリカから6カ国が入った。

同ランキングの発表は8年目。世界177カ国の不安定さを比べるために社会、経済、政治的要因12項目を指数化し、合計を算出して順位を付けている。ファンド・フォー・ピースによると、上位の国が必ずしも破綻(はたん)しているわけではないが、不均衡な開発や経済の落ち込み、人権問題などで窮状にあるとみられる。

今年はソマリアに続いてコンゴ、スーダン、チャド、ジンバブエと、上位5カ国をアフリカが占めた。6位以下にはアフガニスタン、ハイチ、イエメン、イラクが並び、10位が中央アフリカだった。

フォーリン・ポリシーによると、ソマリアでは比較的平穏な首都モガディシオを除いて各地で戦闘が続き、無法状態が広がっている。政府が機能せず、テロや反乱、犯罪が続発し、海賊が外国船の襲撃を繰り返している。

11位以下で目立ったのは、昨年民主化運動の波が広がった中東、北アフリカ諸国の順位変動だった。リビアは11年版の111位から急激な悪化を示し、一気に50位まで上がった。ファンド・フォー・ピースは背景にあった要因として「内戦と北大西洋条約機構(NATO)主導の空爆、(カダフィ)政権の崩壊」を挙げている。

アサド政権と反体制派の衝突が1年以上も続くシリアも23位と、11年版の48位から急上昇した。

ハイチは10年の大地震でトップ10に浮上し、今年も北米、中南米諸国で唯一、10位以内にとどまった。

日本は11年版で164位だったが、12年版では151位まで上がった。米国は159位、指数の最も低い177位はフィンランドだった。



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