2012年6月14日木曜日

■中国の富豪による海外移民が加速「中国経済が崩壊の危険?」


中国の富豪による海外移民が加速「中国経済が崩壊の危険?」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0614&f=national_0614_032.shtml
2012/06/14(木) 11:16
       
 ある中国人の若い夫婦が3450万ドルを使い込んで、ハリウッドスターやロサンゼルス富豪の邸宅が集中するビバリーヒルズのフランス式豪邸を一軒購入した。この豪邸は建築面積3344平米で、敷地面積8093平米(2012年6月3日中国網)。

 このフランス式の豪宅はアメリカロサンゼルス市西部のビバリーヒルズの山腹に位置し、邸宅は9つの寝室、13のバスルームからなっている。入り口ホールは二階建てになっていて、両サイドの階段は大理石でできている。図書室の壁や天井には金箔の装飾が施してある。室内には輸入した手工彫刻の石灰岩や、フランス式枝分かれ型のシャンデリア、瑪瑙石材及び24Kの純金の装飾品などが大量に使われ、その美しさは豪華な宮殿にも劣らず、言葉を失ってしまうほどである。

 中国の富豪が莫大な金を気前よく使い込んで大量に豪邸を購入しているのはアメリカだけではない。バンクーバーの豪邸価格はカナダ一高いが、最も高い地域の「豪邸」の価格は安いほうでも700万~800万カナダドル以上はする。これら豪邸購入者に中国からの裕福な新移民が最も多いらしい。カナダで不動産価格が最も高いところでも、中国からの買い手が次から次へとやってくる。中国の買い手たちの財力を豊富さを物語っている。

 オーストラリアは外国人の不動産購入への規制が厳しいが、それでも中国からの買い手の情熱は一向に下がらない。いい物件さえあれば、必ず中国富豪の姿が現れる。一部の物件においては90%を超える買い手が中国人になっている。そのうちの大半はオーストラリアへ留学に来た留学生たちの親である。2011年3月の統計では、38万部発行した留学生ビザのうち、中国人留学生がその四分の一を占めると言う。その留学生の親たちがオーストラリアで不動産を購入する目的は、子供にオーストラリアの永久居住権を取らせ、オーストラリアに永久に居住させたいからだ。

 投資、移民、留学などのニーズの増加に従って、シンガポールも中国人海外投資家たちの人気を集めている。ここ15ヶ月以来、シンガポールの30%の豪邸は中国人によって購入され、シンガポール豪邸の外国人購入者の中で一番多いのが中国人となった。この住宅プロジェクトの中の一番高い2軒の家は最上階の二階建て式の物件で、その中の1軒は中国大陸の購入者によって3500万シンガポールドルで購入され、約2億元の人民元に当たる。シンガポールは中国系を中心とする社会であるが、緩やかな移民政策や貸し付け政策などが多くの中国人投資家を引き付けている。また、シンガポールの不動産デベロッパーたちも競って中国の北京、上海や広州などへ来て豪華な物件を販売している。

 中国の富豪が競って海外で不動産を購入しているのは大移民の前兆と受け止められる。2011年、胡潤研究院と中国銀行が18の主要都市の裕福層を対象に調査をした結果、個人資産が1億元超の大陸企業主の27%が既に移民をしており、47%が移民しようとしているという。アメリカで、中国からの累積投資移民の数がここ5年でその複合成長率が73%になっている。

 「富豪」たちの大移民は民衆を困惑させている。中国人はなぜ自分の生まれ故郷を捨ててしまうのだろう。比較的に言えば、海外はまだ富豪たちの夢の中の天国で、公平、公正、公開で、個人の権利が大事にされる環境だと見られている。規範的な法律、高い福祉、低い税率、新鮮な空気、健全な投資環境、安全な食品、ビザ無しのパスポートで海外渡航が便利、などなどが一国民として幸福を感じる最も基本的な社会要素なのである。

 一方の中国では、風向きが変われば、富豪、高官にかかわらず政治闘争に負ければ、権力や財産、ひいては生命まで一瞬のうちに消えてしまう恐れがある。富豪たちは中国で二つの悩みを抱えている。政府や法律によって公正に扱われることとそうでないこと。この点については彼らははっきりした認識を持っている。移民さえすれば政治体制による生命、財産の消え失せを避けることができる。移民は保険を買っているのと同じで、彼らは制度や法律上の安全感を求めているのだ。

 実は移民に関心を持っているの金持ちだけではない。20世紀90年代半ばごろから、共産党幹部、行政幹部、公安司法幹部や国家機関、国営企業のトップ、海外駐在機構から海外への逃亡者、失踪者の数は1.6万から1.8万人もあると推定されている。

 彼らは8000億元もの人民元を所持して逃亡している。聞くところによると、腐敗官僚の子弟がカナダに集中しているというのが公開された「秘密」なのである。彼らの父母の大半が政府高官で、また、留学生の父母の多くが処団級以上の官僚である。「裸官」たちも次々と女房や子供を海外へ移民させ、財産も海外に移し、自分の将来のために布石をしている。多くの腐敗官僚が愛人をカナダに行かせて会社を設立し、設備購入を口実に不定期的に国のお金を送金する。

 今人気の俳優やスターたちは、国内で大金を稼いでから、外国国籍を取得し、その後また中国で活躍する。これら先に富めた「社会精英」たちは既に外国のパスポートを持っており、いつでも中国から逃げ出して「外国人」になる準備ができている。

 中国大陸で改革開放をして早30年、海外移民者数は既に450万を超え、世界一となっている。人民の汗水垂らして稼いだお金が容赦なくそれらの人によって大量に海外へ持ち出されている。彼らの逃走によって中国国民の膨大な社会的財産が流失し、それが中国経済を「崩壊の危険にさらす」かも知れない。



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