2012年7月4日水曜日

■韓国 東海岸の浸食が深刻化


韓国 東海岸の浸食が深刻化
http://www.blogger.com/blogger.g?blogID=93042570498659663#allposts
2012/07/03 11:02  朝鮮日報

 江原道江陵市連谷面嶺津里の海沿いでは、数年前から海岸浸食が急速に進み、近隣の住民たちが常に道路の崩壊を心配している。ペンションを経営するキム・テスさん(40)は「子どものころに比べて砂浜の面積が半分ほどに減った。数年前、海沿いを走る2車線の海岸道路が浸食のため崩壊し、補修されたが、また崩れるかもしれず心配だ」と語った。

 また、三陟市・元坪海水浴場のキム・ジョング浸食対策委員長(65)は「元坪海水浴場は浜辺が全て消滅し、松の木も300本ほど倒壊した。海岸沿いに住む住民は、波が高いと聞いただけで(波が押し寄せるかもしれないと心配で)夜も眠れないほどだ」と話した。地元の住民たちは夏の避暑客相手の商売で生計を立ててきたが、砂浜が減り、海水浴場の運営そのものが危うくなっている。

 ここ数年、江原道東海岸の浸食が深刻さを増している。国土海洋部(省に相当)が海岸浸食対策を講じるため、2011年に沿岸浸食モニタリングを実施した結果、調査地点の90%で海岸浸食が進行中、または近く始まると見込まれることが分かった。

 モニタリング報告書によると、高城郡から三陟市まで東海岸の6市・郡34カ所の浸食度合いを調査したところ、18カ所がD(深刻)等級と判定された。D等級はすでに海岸浸食が進み、背後の道路や店舗までが被害を受けかねない状態を指す。また、近く浸食が始まると見込まれるC(懸念)等級の判定を受けた場所も13カ所に上った。34カ所のうち31カ所がCまたはD等級と判定され、安定して砂浜を維持しているA(良好)、B(普通)等級は3カ所に過ぎなかった。

 D等級と判定された束草市永郞洞の浜辺は、01年には砂浜の面積が3万9274平方メートルあったが、10年には2万115平方メートルと約1万9000平方メートル減少した。永郞洞と高城郡の公ヒョン津里、鳳浦里、江陵市の南項津洞-塩田地域、東海市於達洞の5カ所の浜辺を実測した結果、2000年代初めには計74万6243平方メートルに達していた砂浜の面積は、10年には65万2584平方メートルと13%減少した。

 江原大学海洋建設システム工学科のキム・インホ教授は「東海岸の砂浜の減少には、人為的な要因と自然的な要因がそれぞれ影響している」と話す。人為的要因としては、砂防事業などにより河川から海に流れ込む土砂量が減り、砂浜に流入する砂の量が減っていることが挙げられる。また、防波堤や海岸道路など海沿いの構造物が波の強さと向きを変える原因となり、特定地域で浸食が発生するようになった。

 だが、最も深刻なのは自然的な要因だ。地球温暖化の影響で海水面が上昇し、高波が発生するようになり、これが浸食を加速化させる原因となっている。江陵市の鏡浦海水浴場も今年、突然波が高くなり、海岸の砂浜150メートルが波に浸食され「砂の絶壁」ができたと推定されている。

江陵= 洪瑞杓(ホン・ソピョ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



0 件のコメント:

コメントを投稿