2012年7月23日月曜日

■【コラム】 中国のホテルに宿泊する際の、意外な落とし穴!


【コラム】 中国のホテルに宿泊する際の、意外な落とし穴!
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0723&f=column_0723_078.shtml
2012/07/23(月) 15:45
       
 先日、ある新聞記事によると、2010年から中国各地の高級ホテルを 専門に盗みを続けていた男が逮捕されました。男は、都市圏の高級ホテルにスーツを着用し、堂々とした宿泊客を装い、ホテルスタッフを騙しては、客室を開けさせて、堂々と盗みを働いていました。ホテル業を営むものとしては、改めて、教訓となった事件です。

 なぜ、ホテルのスタッフが簡単に客室の鍵をそんなにも、簡単に開けてしまうのか? 不思議に思われるかもしれませんが、このあたりは、中国人従業員の資質の問題もあると考えられます。お客様がオートロックのドアをキーをもたずに、ドアを締めてしまい外に締め出されることは、日常茶飯事です。

 「カギを中に入れたまま、ドアを閉めてしまったから、すぐに開けてくれ!」 あわててお客様は、ホテル側に言ってきます。

 ホテルでは基本的に、客室のマスタ─キーをフロントか客室係りの従業員がもっています。お客様に言われると、基本動作としては、そのお客様がその部屋を借りている人物かどうかを確認する必要があります、しかし、大きいホテルだと、時間帯によっては従業員もかなり忙しいので、基本動作であるセキュリティ-面よりも、どうしても面倒くささが先にたちます。

 ましてや、相手がそれなりの身なりをした人だと、すぐに信用してしまい、いわれるままに 部屋の鍵を開けてしまうことは、かなりの高確率だと思います。また、残念なことに従業員自体が、盗みを働くことや、部外者と組んで盗難を図るということも過去の事例として少なくありません。

 お客様は、部屋に入るとある意味、その密室感に安堵感を覚えて気を抜きがちです。しかし、サービスの一環として、フルーツをもってきたり、ベットカバーを外しにきたりと従業員は、頻繁に、客室に出入りしています。

 よって、ホテルの部屋は、完全な密室(プライベートルーム)にはなりえません。このことを十分頭に入れ、ホテルで客室に入ったら、貴重品はすぐにセキュリティボックスに必ず、入れておくことです。

 ラスベガスに行った際、友人もホテルの客室のカバンの中に置いておいた多額の現金がなくなりました、ホテル側にクレームしても、全く取り合ってもらえませんでした。中国にかかわらず、アメリカの一流ホテルでもあっても起こりえる話なので、どこの国であっても、さらにどんな一流ホテルであったとしても、この点はつねに注意が必要です。

 また、ここまで話すと少々、不安をあおるようですが、参考程度にお聞きください。

 以前、セーフティボックスから金品が抜かれる…という事件が頻発したことがありました。もちろん、セーフティボックスのマスターキーもホテルの管理者の方で、厳重に保管されていますので、もし、そのカギを使ってセーフティボックスから盗難を行こなわれたとしたら、それは、まさしくホテルぐるみの犯罪ということになります。

 さすがにそんな話は聞いたことはありせんが、では、なぜセーフティボックスから金品が抜かれたのか? 

 調査によると、暗証番号を読み取られたのが原因でした。手口はこうです、お客様がチェックインする前に一度、セーフティボックスの数字のボタンの指紋をすべてきれいに拭き取っておきます。そこにお客様が入室し、4ケタの暗証番号を押して、セーフティボックスの中に金品を保管します。

 お客様の外出を見計らって、部屋に侵入し、セキュリティボックスの数字ボタンから、警察が指紋をとるような道具を使って、お客様が押して指紋のついた4つのボタンを探しあてます。
あとは、その組み合わせですから、意外にも簡単に扉を開けられていたようです。

 まるでスパイ映画さながらですが、一時期、この手の犯罪が頻発していたといいますから、油断は禁物です。よって、私はまず、暗証番号を押す前に、すべての番号を押してすべてに指紋を付けるようにしています、これで防止することができます。(笑)

 客室は密室であると、思いがちですし、とくに日本の方は危機感に疎い面がありますので、客室での貴重品の管理にはくれぐれも気をつけられることをおすすめします。

 また、ご存じかもしれませんが、現在中国のホテルではチェックインの際、すべてのお客様に対して、入関審査のときと同様に自動的に顔写真が撮影がされ、そこで入力されたお客様のデーターは即時、公安の方へ転送されるようになっています。そのため、従来は見逃していた偽身分証は一発で見抜かれますし、仮に犯罪の容疑者等の場合、数分後には、警官が駆け付けてくることもあります。

 また、最近は外国人へのチェックも以前に比べて、厳しくなっているのが現状です。以前、パスポートを忘れられた日本人の方を仕方なく免許証を身分証として、お泊めしたら、すぐに公安にばれて、それだけで5000元(6万円)の罰金を請求されました。いまは、身分証やパスポートが無くてはホテルには、泊まれないと思っていたほうがいいでしょう。

 中国においてホテルを利用される機会も多いと思いますが、客室内でのセキュリティは自己責任で管理すること。さらに最近は特に宿泊に関するチェックや、規制が厳しくなっていることも頭におかれておくべきでしょう。



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