2012年7月1日日曜日

■コロラド州の大規模な山火事、死者増加 オバマ大統領が現場視察


コロラド州の大規模な山火事、死者増加 オバマ大統領が現場視察
2012.06.30 Sat posted at: 14:35 JST

(CNN) 米西部コロラド州のコロラドスプリングス市などを先週末から襲っている大規模な山林火災で、災害対策当局は29日、焼失した民家で新たな遺体が見付かり、犠牲者は計2人になったと報告した。

被害を受けた家屋はこれまで346棟に達し、2万戸やオフィス160棟に新たに火の手が迫る緊迫した事態となっている。29日までの焼失面積は伝えられていない。同州北部でも6月9日から別の山林火災が起きており、約352平方キロ以上を焼失した。

米森林局は、これらの火災が完全に鎮火するのは7月中旬になるとの見通しを示した。

コロラド州では懸命な消火作業が続いており、州第2の都市コロラドスプリングスでは29日午後までに延焼面積の25%で鎮火に成功し、前日の15%から拡大した。同市周辺では住民3万6000人以上が既に避難している。

火災は高温や乾燥気候、風速29メートルの強風に煽られて拡大。ただ、延焼防止などの成果は28日から出始めた。29日からは米陸軍の消防部隊も出動、航空機から消火剤などをまく作業を開始した。

大規模な山林火災にたびたび遭っているカリフォルニア州のブラウン知事は29日、州兵にコロラド州への出動を命じた。

コロラド州に災害宣言を出し連邦政府の緊急支援を命じたオバマ大統領は29日、同州の被災地を視察。甚大な被害が生じたことを確認しながらも、鎮火の成果は見え始めていると励まし、「自然災害が起きた時、米国民は結束して対処する」と強調した。

火災原因については放火の可能性も指摘されており、米連邦捜査局(FBI)や米アルコール・たばこ・銃器取締局、地元の捜査当局が調べている。同州の捜査当局によると、避難命令を受け無人となった民家に盗みに入った2人が逮捕された。



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