2012年7月20日金曜日

■日本の白物家電市場は中国メーカーが独占する可能性も=中国


日本の白物家電市場は中国メーカーが独占する可能性も=中国
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0719&f=business_0719_023.shtml
2012/07/19(木) 08:12
       
 中国の家電メーカー「ハイセンス」が日本市場向けに5タイプの液晶テレビを売り出す。7月21日より正式に販売が開始され、目玉商品となる50インチテレビは価格が10万円以下と予想されているが、これは日本のメーカーの同規格テレビと比較すれば半額近い値段だ。中国網日本語版(チャイナネット)は18日、「近い将来に日本の白物家電市場は中国メーカーが独占し、日系メーカーが下請けに転落する可能性もゼロではない。」と報じた。以下は同記事より。

 ソニーやパナソニックなど日本企業がテレビ産業の赤字にもがくなか、ハイセンスは「安さ」を武器に日本市場攻略を加速している。同社は2011年春より日本でハイセンス家電の販売店を開設しており、4タイプの32インチ液晶テレビを販売してきた。今回は50インチテレビ以外に24インチ、39インチなど5タイプの液晶テレビを投入、年間10万台の販売を目指す。

 一方、ソニーやシャープ、パナソニックなど日系メーカーは赤字から脱却するため、他国メーカーとの提携(シャープと鴻海など)や、生産規模縮小(ソニーが大阪工場の株を7%売却、パナソニックの減産など)を加速している。津賀一宏氏が社長に就任したパナソニックでは、尼崎第3工場に続いて茨木工場も閉鎖し、日本でのテレビ製造拠点は1カ所しか残されていない。それでも日本のテレビ産業が苦境にあることには変わりがなく、価格優位性のある韓国や中国ブランドには太刀打ちできない状況だ。

 中国企業はテレビ市場以外でも勢いづいている。NECが中国のトップパソコンメーカーであるレノボと共同で「NECレノボジャパン」を設立して1年。2012年7月4日には、NECの工場でレノボ向けのパソコン生産を開始することを発表した。現在、レノボは中国産製品を日本市場で販売するだけでなく、一部製品の生産を日本に移転させている。生産の時間を短縮することにより、顧客満足を高める狙いだ。

 また、中国を代表するメーカーであるハイアールグループが三洋の白物家電を買収し、群馬県と京都府に冷蔵庫と洗濯機のR&Dセンターを開設した。さらに同社は、日本の洗濯機市場向けには三洋電機時代の「AQUA」ブランドを使用している。日本のテレビで「ハイアールAQUA」のCMが頻繁に流れているが、これこそハイアールが日本市場を席巻していることの証しといえよう。

 こうしてみると、近い将来に日本の白物家電市場は中国メーカーが独占し、日系メーカーが下請けに転落する可能性もゼロではない。



0 件のコメント:

コメントを投稿