2012年7月16日月曜日

■中国・チベット自治区にチベット文化観光テーマパークを建設


中国・チベット自治区にチベット文化観光テーマパークを建設
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0709&f=national_0709_053.shtml
2012/07/09(月) 17:29
       
  中国・チベット自治区のラサ市に、チベット文化と観光を題材にした投資総額300億元(約3800億円)のテーマパーク「中国チベット文化観光創意園区」が建設される。関連プロジェクトの定礎式が8日、同市で行われた。中国新聞社など中国各メディアが伝えた。チベット文化を観光資源として活用すると同時に、チベットの王に嫁いだ唐代の皇女を題材にした歴史劇「文成公主」を実演するなど、民族融和をアピールするねらいがあるようだ。

  ラサ市の馬新明副市長によると、「中国チベット文化観光創意園区」はラサ市中心部から南に約2キロの同市城関区蔡公堂(ツェルグンタン)郷次角林村に位置し、ポタラ宮とはラサ川をはさんで向かいあう。敷地面積は約8.1平方キロメートルで、投資総額は300億元(約3800億円)。3~5年で完成の予定。

  同園区は「ビジネス、飲食業、観光業などを一体化した現代的テーマパーク」で、チベット文化観光産業の集積地として、チベット民族の建築、音楽、歌舞、絵画、服飾、民俗など伝統文化を一堂に集めるという。

  園区内には、唐代に吐蕃(チベット)のソンツェン・ガンポ王に嫁いだ唐の皇女、文成公主を題材にしたテーマ館も設け、歴史劇「文成公主」の大型実演を企画している。文成公主の故事を用いて、中国とチベットの緊密な歴史をアピールするねらいがあるとみられる。

  現在のところ中国内外の企業14社が投資の意向を示しているという。

  中国当局の統計によれば、2011年にチベットを訪れた国内外の観光客は850万人で、前年比24%増えた。地元政府は今年は1000万人、観光収入120億元(約1500億円)を目標としている。

  四川省や青海省などのチベット族居住地域では近年、チベット族が中国政府の政策に抗議して焼身自殺を図る事件が相次いでいる。2008年のチベット暴動以来、厳戒態勢が敷かれているラサ市でも今年5月末、チベット族の男性2人が抗議の焼身自殺を図った。

  事件後、中国当局が外国人観光客のチベット自治区への立ち入りを禁止したと一部の旅行社が明らかにしたが、中国メディアはそうした「禁令」の存在を否定している。



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