2012年8月10日金曜日

■なでしこ、米に敗れるも胸を張れる笑顔の初メダル、輝く銀


なでしこ、米に敗れるも胸を張れる笑顔の初メダル、輝く銀
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0810&f=national_0810_018.shtml
2012/08/10(金) 06:31
       
 9日(日本時間10日午前3時45分)なでしこジャパンはロンドン五輪女子サッカー決勝をウェンブリ―で宿敵アメリカを相手に戦った。対戦成績では圧倒的にアメリカにリードされている日本だが、なでしこはその力を存分に発揮、激しい試合に持ち込んだが惜しくも1-2のスコアで敗れた。

 どちらのチームもその持ち味を生かした緊張感溢れるゲームだった。立ちあがりはアメリカの時間。なでしこはW杯以来立ち上がりにやや相手のペースになってしまう時間がある。それを確実に決めたのがアメリカだった。前半8分、モーガンが左をえぐり上げたクロスを後方から走り込んだロイスがヘッドで先制点を決めた。

 一方日本は徐々にペースを取り戻し持ち味のパスワークでアメリカDFを崩す。17分には再三左サイドを抜け出していた川澄がゴールに迫りシュート、こぼれ球に大儀見が詰めるがGKソロとDFにブロックされ決められない。続く18分にも川澄のクロスに大儀見がヘッド、GKが弾いたところに大儀見が詰めるがシュートは外れた。その後は一進一退の攻防だったが後半9分、ロイドの流れながらのドリブルを止めることが出来ず右からの強烈なシュートを決められてしまう。結局これが決勝点となった。

 しかし諦めないなでしこは後半18分に大野のパスから澤がシュート、アメリカDF、GKが身体を張ってブロックするもこぼれ球を大儀見が決めて1点差とした。その後、日本は阪口を下げ田中を投入、ワンボランチで澤を前にあげ、また後半32分鮫島に代えて岩渕を投入、3バックで前線を増やし攻勢をかける。

 最大のチャンスは後半38分、ランボールから素早いチェイスでボールを奪った岩渕がペナルティエリアまで切り込みGKと1対1。右隅を狙って放ったシュートはGKソロが素晴らしいセーブ、得点は出来なかった。結果的に前半のチャンスを決め切れなかったところが敗因となるが、カナダとの延長戦を制し疲れの大きかったはずのアメリカの集中力は非常に高く、それは紛れもなくなでしこへのリスペクトがあったからで、この銀メダルは決して悲観すべきものではない。

 試合終了後は涙でうつむいていたなでしこ達だったが、表彰式では全員が手を繋いで笑顔で入場、それにつられるようにチャンピオンアメリカ、3位のカナダも全員が笑顔で手をつないで入場した。惜しくもW杯との連続制覇はならなかったなでしこだが、決勝戦でもその力はきっちりと見せてくれた。震災直後の沈んだ日本にW杯で大きな力をくれた彼女たち。実力で勝ち取った胸を張れる堂々の銀メダルと言っていいだろう。



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