2012年8月4日土曜日

■大儀見弾!大野弾!なでしこ、ブラジル撃破で4強!…サッカー女子


大儀見弾!大野弾!なでしこ、ブラジル撃破で4強!…サッカー女子
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20120804-OHT1T00103.htm
(2012年8月4日06時01分  スポーツ報知)

前半27分、大儀見が先制ゴールを決める

 ロンドン五輪サッカー女子準々決勝 日本2─0ブラジル(3日、カーディフ・ミレニアムスタジアム) なでしこジャパンが死闘を制して、2大会連続の4強入りを果たした。FIFAランク3位の日本は、同5位のブラジルを相手に前半27分、FW大儀見優季(25)=ポツダム=が先制ゴール。後半28分にFW大野忍(28)=INAC神戸=が追加点を決め、2―0で勝利した。日本は初のメダル獲得をかけ、6日の準決勝(ロンドン)でフランスと対戦する。

 大儀見の五輪初得点となる一撃が、サッカー王国に大きな風穴を開けた。前半27分だ。ハーフライン付近からのFKでMF沢が素早くリスタート。猛ダッシュした大儀見がドリブルで切れ込んだ。倒れ込みながら右足でシュート。相手GKとの1対1から冷静にゴール右隅のネットを揺らした。


先制ゴールを決めた大儀見を祝福するなでしこイレブン
 イメージ通り。「ブラジルは個の強さがあるけど、単体で動いていて、かみ合っていない」。そう話していた通り、相手守備の一瞬のスキを突くクレバーな速攻から鮮やかな先取点。「DF陣が踏ん張ってくれて、ワンチャンスをものにできて良かった」と振り返った。

 7月11日の五輪壮行試合オーストラリア戦まで4戦連発。エースの座を不動にして五輪の舞台に乗り込んだ。1次リーグは無得点だったが、それでも「得点の意識が無意識に出てきている」と独特の表現でゴールが近いことを予告。強気を押し通してピッチに立った。

 愛のパワーがみなぎっている。出発直前、6月に結婚式を挙げたメンタルトレーニング・アドバイザーの夫・浩介さん(33)と2人ですき焼きを食べながらつかの間の時間を楽しんだ。浩介さんは「予期せぬ事態が起きることもある短期決戦に向け、いろいろなイメージトレをしておいた方がいい」と助言。大会中も毎日1時間はインターネット電話をつなぎ、リラックスタイムをつくっている。


後半28分、ゴールを決めた大野
 夫の支えも受けた先制ゴールでなでしこを乗せた“人妻ストライカー”は、後半28分にも左サイドからFW大野へピンポイントのパスを送り、決定的な2点目をアシスト。5年連続で世界最優秀選手に輝いたマルタや2大会連続で五輪得点王のクリスチアネを擁する強豪を打ちのめした。「みんなの気持ちが入ったゴール」。大野は“なでしこ力”を強調した。

 1次L最後の南ア戦で佐々木監督が引き分け狙いを指示し、国内外で賛否両論が沸き上がった。だが、思惑通りの2位通過によって移動のないカーディフで試合を迎えられ、カナリア軍団を撃破。雑音も吹き飛ばした。

 さあ、準決勝。2大会連続銀メダルのカナリア軍団を踏み台に、北京五輪ではね返された壁に挑む。「フランスは親善試合で負けている。修正してチャレンジしたい」と大儀見。“人妻弾”が金メダルへの道を開く。

 なでしこジャパン・佐々木則夫監督「(ブラジルは)強かったですね。よくしのいだ。普通のサッカーができなかった。カウンターをよく活用した。数少ない決定機をしっかりものにした。こうした形が勝ちを呼ぶんだと思う。次も闘志を持ってやらせたい」

 MF沢穂希「90分間みんな集中して戦った。(先制点は)大儀見選手が走っていたので(攻守の)切り替えを早くした。最後を決めてくれてよかった。出ている11人だけじゃなく、スタッフ、バックアップも含めた全員で戦った試合。(次のフランス戦は)リベンジの意味を込めて絶対に勝ちたい」



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