2012年8月6日月曜日

■ソウルでホテル新改築ラッシュ


ソウルでホテル新改築ラッシュ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/08/06/2012080601285.html
2012/08/06 12:44 朝鮮日報

3年後に2万室追加供給

 外国人観光客が月間100万人を突破し、ソウル市内でホテルの新築・改築ブームが起きている。建設業界は長期化する建設業不況を克服するため、ホテル事業に注目している。ソウル市によると、現在市内で工事中のホテルは50カ所、7701室規模に達する。事業計画が進んでいるホテルも約30カ所、1万2000室を超える。計画通りに進めば、2015年前後にソウルだけで2万室が新たに供給される。

 主に外国人観光客が訪れるソウル市中区明洞一帯では、昨年からホテルの新築・改築工事の現場が目立つ。現在4-5カ所で工事が進んでいる。明洞のランドマークの一つであるショッピングモール「ミリオレ」が代表的だ。3-17階を619室規模のビジネスホテルに改装し、今年下半期に開業する。

 建設各社は国内外でリゾート、大型ホテルを建設した経験を基に、最近はホテル経営にも参入している。大林産業はソウル市汝矣島の国会議事堂向かいにあるプラント事業本部の社屋を撤去し、地上11階建て、260室規模のホテルを建設する計画だ。5月に取得した中区乙支路3街の敷地にも430室規模のビジネスホテルを建てる。

 KTの不動産開発子会社、KTエステートはソウル市江南区駅三洞の永東電話局そばにある駐車場に300室規模のホテルを建設する計画だ。富永は09年に取得したソウル市城東区聖水洞トゥクソムの用地をホテルとして開発することを検討している。

 大型ビルを取得し、再開発して収益を上げてきた不動産投資信託(REIT)がホテル事業に進出するケースも増えている。「JR第5号委託管理REIT」はソウル市乙支路2街のワイズビルを120室規模のホテルに改装し、営業を開始した。建設会社がホテルに注目するのは、外国人観光客の数が2009年以降、毎年10%以上増え、今後も安定的な需要が見込めるためだ。ソウル市も今年、14件のホテル新築を認可するとともに、容積率を緩和するなど積極的な姿勢を取っている。

 一部からは3-4年後の供給過剰を懸念する声も出ている。観光需要は流行や気候、政治経済状況などで影響を受けやすい上、ホテルは一般の建築物に比べ投資コストがかさむ。観光需要が急激に落ち込めば、投資回収が困難になる可能性もある。

 UNRコンサルティングのパク・サンオン代表は「供給が短期間に急増すれば、数年後には地域によって空室が生じる懸念がある。サービスや営業分野での質的な競争も激化するのではないか」と予想した。



0 件のコメント:

コメントを投稿