2012年9月9日日曜日

■高齢化・財政悪化・バブル、90年代の日本と酷似


高齢化・財政悪化・バブル、90年代の日本と酷似
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/08/2012090800417.html?ent_rank_news
2012/09/08 10:00 朝鮮日報

 韓国は国債の信用格付けで日本を抜くという快挙を成し遂げたが、経済専門家は2000年代後半以降、韓国経済の状況と日本が長期不況入りした1990年代初めの状況がよく似ている点を懸念する。成功戦略を踏襲した代価として、悪い点まで似てきた格好だ。現在、韓国経済は90年代初めの日本と三つの点で似ている。

 まず高齢化だ。90年に日本の65歳以上の高齢者は人口全体の12%だったが、2010年時点で韓国は11%だ。高齢化の速度は当時の日本よりも速く、経済の活力が急速に失われる恐れがある。

 第二に財政悪化だ。89年から91年にかけ、日本は実質経済成長率から政府の歳出増加率を差し引いた数値がマイナス2.8%に達した。当時の日本は成長に比べ速いペースで歳出を増やしていたことになる。韓国も08年から10年に同じ数値がマイナス1.8%を記録した。世界的な金融危機に対応するため、財政出動を増やした一時的な原因が大きいが、人口の高齢化が急速に進み、福祉需要も増大しており、このままマイナスが続く可能性もある。韓国のGDPに占める政府債務は34%で、既に200%を超えた日本とは比較にならないほど健全だが、安心することはできない。

 第三に不動産バブルだ。90年に日本の不動産価値はGDPの5.6倍に達した。韓国は不動産バブルがピークだった06年に不動産価値がGDPの4倍を超えた。

 高麗大のオ・ジョングン教授は「日本企業が米国を抑え、世界最高になった瞬間に日本の没落が始まった。現在サムスン電子は世界最高だが歴史は繰り返されるという警戒心を持つべきだ」と指摘した。



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