2012年9月25日火曜日

■【コラム】 中国国内での反日デモ。身の安全を守るには情報収集がカギ


【コラム】 中国国内での反日デモ。身の安全を守るには情報収集がカギ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0925&f=column_0925_048.shtml
2012/09/25(火) 18:03

 私は幸か不幸か、北京で2005年、2010年、そして今回と3度の反日デモを経験しています。

 北京に関しては今回それほど大きな騒ぎにならならなかったこともあり、取り乱すようなことはありませんでした。やはり用心はせざるを得なかったものの、スーパーに買い物に行ったり、仕事を頂戴している企業のオフィスに出向いたりと、今のところ自分なりに安全と思われる方法を選択して、反日デモの期間を過ごすことができています。

 2005年の際は情報収集の手段がWEBニュースとメール、携帯のSMSくいらいしかなく(結果ブログが注目されましたが)、デモの状況が断片的にしか伝わってこない状態に比べると、精神的には楽です。(とは言っても、青島や長沙、西安、広州などその他の地域の惨状については、重たい気持ちなのですが。)

 ところで、こうして過ごすことができているのも、情報があるからだと感じます。ではどこから得た情報か? 最も役に立ったのはソーシャルネットワークです。TWITTER、微博、FACEBOOK、MIXI、LINEそれぞれのツールをPCとスマートフォンで立ち上げ、並行して状況を確認しています。

 TWITTERは、北京市内や中国国内でのデモの状況、微博は、デモの状況と中国人の意識の変化、FACE BOOK、MIXIは、友人・知人の安否情報を確認できます。

 TWITTER、FACEBOOKは中国ではシャットダウンされているのではないか? と疑問の方もおいででしょう。私はVPNを使用しています。VPNとは手っ取り早く言うと”壁越えツール”で、PCなど端末にインストールして起動させると、海外のサーバからインターネットに接続でき、中国からは見られないサイトもアクセスできます。

 無料のものがたくさん出回ってはいますが、最近遮断されて使えなくなる場合が多いので、有料のものをお勧めします。今回に限らず、中国では何らかの事態が発生した場合、インターネットに接続しにくくなったり、特定のサイトの閲覧が不可になったりします。業務や生活にも支障がでる場合がありますので、中国以外の国・地域に滞在中に適当なものを選択してダウンロードしておくとよいでしょう。

 またLINEには、「北京日本人安全情報」が提供されていました。

 管理人は北京在住の日本人男性です。LINEのトークルームをプラットホームにし、登録者がスマートフォンからそれぞれ自分のいる場所の状況やインターネット上のデモ情報をアップし、共有するものです。大使館付近は近辺にお住まいの日本人の方が多く、目の前のデモの様子や、閉鎖されている地点の案内を随時更新してください、非常に助かりました。

 多分こうしたことができるのは、北京が他の都市より反日デモの経験が多く、住んでいる日本人も非常時での情報共有の必要性を感じた経験があるからでしょう。

 ただし、これらのネットワークもインターネットそのものを完全に遮断されてしまうと使いようがありません。可能性がないとは言えない場所なので、アナログな情報源、つまり周囲の中国人との関係を良好にして非常時に備えておく必要はあると思います。



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