■尖閣と釣魚島は別、それぞれ日中に所属…領土問題でアップルの見解

尖閣と釣魚島は別、それぞれ日中に所属…領土問題でアップルの見解
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0921&f=national_0921_028.shtml
2012/09/21(金) 12:12
       
　アップル社が21日に発売したｉＰｈｏｎｅ5（アイフォン5）に搭載されているｉＯＳ6の地図機能について、中国では「釣魚島（尖閣諸島の中国側通称）が日本に所属している」とのうわさが広まり、一部で猛反発が発生した。中国新聞社が報じた。確認したところ、ｉＯＳ6では同一の地図に尖閣諸島魚釣島と釣魚島（中国側呼称）が別々に出現することが分かった。（画像は「サーチナ編集部」撮影）

　中国ではまず、「釣魚島は日本領として表示される」とのうわさが広まった。その結果、電子掲示板などで「事実なら、私の家にあるアップル製品はすべて封印する。アップル製品は2度と買わない」、「アップルは中国市場を放棄した」などの書き込みが相次いだ。

　その後「試してみたけど、ちゃんと中国領になっていた。みんな、安心して」、「私もやってみたけど、よく分からないなあ」などの書き込みが続いた。

　ｉＯＳ6の地図アプリについて、中国市場におけるアップルのパートナーである高徳集団の関係者は「販売する製品は国際的な審査を経たもので、釣魚島を日本領と表示している問題は存在しない」と説明した。中国政府の関係者も「中国市場で販売するには政府の許可が必要だった。したがってその種の問題は存在しない」と述べた。

　アップル中国のカスタマーセンターに問い合わせたところ、同問題について「いまのところ、状況をはっきり把握しているわけではありません。ただし、釣魚島は中国のものです」と説明したという。

　確認したところ、ｉＯＳ6では尖閣諸島に属する島がそれぞれ2つずつ、やや離れた位置に表示される。写真は、中国で用いられる略字体（簡体字）を用いて「釣魚島」を検索した結果。同じ形をした東側の島にドロップピンが立つ。

　日本語で「魚釣島（尖閣諸島中、最大の島）」を検索すると、西側の島にドロップピンが立つ。

　ｉＰｈｏｎｅ5で「釣魚島を日本領と表示している問題は存在しない」、「釣魚島は中国のもの」などという中国側関係者の説明は「間違ってはいなかった」ことになる。