2012年9月6日木曜日

■使用料滞納13年、温泉を止められた老舗ホテル


使用料滞納13年、温泉を止められた老舗ホテル
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120903-OYT1T01299.htm?from=popin
(2012年9月4日19時10分  読売新聞)


「丸富ホテル」に供給していた上水道の元栓を閉める町職員ら

 秋田県三種町は3日、同町森岳温泉郷の老舗「丸富ホテル」=伊藤康政社長(61)=が、上下水道と温泉の使用料を滞納し、8月31日までの期限内に約4000万円を納付しなかったとして、いずれも供給を停止した。

 同ホテルは3日午後から休業した。

 町上下水道課によると、同ホテルは1999年に滞納が始まった。納期を伝える督促状や、供給停止の期日を示す催告書を出したが全額納付されず、同ホテルから分割納付の誓約書が提出された後も、滞納額は膨らんだ。町は今年5月の大型連休後、約3か月の猶予期間を設けて全額納付を求めたが、実際には約100万円の支払いにとどまった。

 町上下水道課の高橋均課長らが3日午後、同ホテルを訪れて供給停止を告げ、水道と、町が所有する源泉から引いた温泉の栓を閉めた。供給停止は全額支払われるまで続く。

 同ホテルの伊藤晶弘専務(31)は取材に応じ、「(滞納の理由は)宿泊客減少による経営の厳しさ。滞納が続いたことは事実で、町民とお客に深くおわびしたい」と語った。今後、事業改善計画書などを作って滞納分の支払い方法を町と協議し、10月の営業再開を目指すという。

 同ホテルは55年創業。320人が宿泊でき、同温泉郷のホテル3軒のうち最大規模。従業員はパートも含め約30人。伊藤専務は「順次、休暇をとってもらう。解雇などはしない方針」としている。



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