2012年9月22日土曜日

■【コラム】 以前とは異なる日中情勢 「商売をさせない」雰囲気が露骨に


【コラム】 以前とは異なる日中情勢 「商売をさせない」雰囲気が露骨に
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0918&f=column_0918_037.shtml
2012/09/18(火) 17:35
       
 本来はいま、報告書の原稿を書かなければならないのだけれど、色々と頼まれた用事をこなすうちに随分とおかしな話しを聞かされる羽目になっている。

 結論から言うと、今回の中国と日本の間に起こっている問題は確実に経済面に支障が出る。今までは少々のトラブルがあってもそこまではいかなかった。“政治は冷え込んでいても経済はHOT”と言うのが今までの日本と中国の関係だった。しかし今回は『商売をさせない』雰囲気すら露骨に出てきた。

 ある用事でサーキットに電話をした。普段、お付き合いの深い珠海サーキットではない事を先に断っておく。看板関係の話しをしている時に相手はこう言った。

 『日本の企業? ごめんね、今は話しが出来ない。 ドイツの企業だったらいいよ』

 図々しいにもほどがあるが、そこは一歩引いて冷静に考える。お金が大好き中国人が日系企業と聞いただけで、『あ、いまダメだよ』とハッキリ言ってきた。こんな経験、かつて無かった。つまり日本人が肌で感じている以上に中国側はナーバスになっている。

 国民が直接投票できない政権争いの政争にされた感がある尖閣問題だが、結果的にその挑発行為に乗ってしまったがゆえに別の問題を喚起してしまった感がある。しかし軍事問題にはならないだろう。が、合弁会社がロックアウトされたりする可能性はゼロではない。

 上海マラソン。長年にわたり、日本の繊維メーカーがスポンサーをしてきた。ところが先日の記者会見はわずか4分で終了。VTRを上映している間に市政府上層部からの電話で中止を求められ、あっけなく終わった。『ここで起きた事は言わないように』と、念を押された。上海歴十数年の友人も「こんな事は今までなかった」と言う。

 たまたま今週、珠海サーキットでレースがある。うちは出る予定が無い。と言うより、出ない方がいいな、と思った。

 自分はその昔、大きな勘違いをしていた。中国モータースポーツは中国人の為にある。そこへ外人が来て勝ちまくったらどうなるか?事実、中国選手権を日本人ドライバーで勝ち取ってしまった。表彰パーティーで明らかに異質な雰囲気を味わった。深く考えないでやっていた時期があった。

 友人が言った。中国で何かを得ようと思ったら、先に中国に何かを与える事だ。色々と問題のある友人だが、この言葉だけは言い得て妙だと思った。



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