東北・4~6月 外国人の訪日宿泊客、震災前の55%減
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/09/20120908t71014.htm
2012年09月08日土曜日
東北6県の4~6月の外国人延べ宿泊者数は東日本大震災前の2010年同期比を55.9%下回ったことが7日、観光庁の宿泊旅行統計調査で分かった。福島第1原発事故による風評被害が外国人客回復の遅れに大きく影響したとみられる。
県別は福島が10年同期より78.7%の大幅ダウンとなった。他も秋田69.4%減、岩手59.6%減、宮城52.8%減、山形44.9%減、青森29.9%減と、軒並み大きく落ち込んだ。国内全体では10.2%減にとどまり、西日本を中心に14道府県は震災前より増えた。外国人観光客が東北を敬遠する傾向が顕著に表れている。
日本人を含む延べ宿泊者数の10年比は、岩手10.6%増、福島6.1%増、宮城2.2%増。ビジネスホテルの客室稼働率も宮城80.8%(全国1位)、福島78.5%(3位)、岩手74.3%(6位)で、復興の工事関係者の宿泊が増加要因とみられる。
ただ震災直後の11年比でみると、延べ宿泊者数は、福島15.2%減、岩手15.0%減、宮城11.3%減だった。
青森、秋田、山形3県は震災の影響を受けた11年より増えたが、10年比は秋田24.6%減、山形13.8%減、青森7.1%減で震災前水準に戻っていない。
観光庁は「被災3県を含め東北は観光目的の宿泊者の回復が遅く、4~6月は厳しい状況が続いた。夏以降の回復ぶりに注目したい」と話した。
調査は全国のホテルや旅館、簡易宿泊所、会社や団体の宿泊所など1万8539施設を対象に行った。回答率は63.0%。
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