中国で日本ツアーのキャンセル相次ぐ
China Real Time Report
http://jp.wsj.com/World/China/node_514894/?tid=anti-Japan0912
2012年 9月 19日 17:24 JST ウォールストリートジャーナル
全日本空輸 JP:9202 -0.55% は18日、中国路線で9-11月分に1万8800席のキャンセルが出たと発表した。一方、中国の格安航空会社、春秋航空は18日、9月22日~11月25日に上海と鳥取を結ぶ予定だったチャーター便10便の運航を取りやめる方針を示した。
上海を拠点とする中国最大のオンライン旅行会社、携程旅行網(ctrip.com)は、今回の政治的膠着(こうちゃく)を天災と同じ扱いにするため、多くの顧客に全額を返金するとしている。そのため、1週間にわたる国慶節連休の団体予約(10月初め)は、既に半分ほどがキャンセルされたという。
同社シニアバイスプレジデントのタング・ラン氏は18日のインタビューで、「以前、日本は携程旅行で有数の人気を誇る目的地だった」と述べた。だが、「残念ながら、多くの顧客からキャンセルを受けた」という。
携程旅行は自社のオンライン旅行業界シェアを40%以上とみており、日本が海外事業に占める割合が20%にもなると推計している。
タング氏によると、パッケージツアーのキャンセルは3日前に始まった。これまでに国慶節の予約の半分ほどがキャンセルされたとみている。昨年の東日本大震災の後も同様のペースでキャンセルがあったといい、今後数日間に日本行きツアーの予約キャンセルがさらに増えると見込んでいる。
1-7月に日本を訪れた中国人は95万人と、地震の打撃を受けた昨年から大きく増加していた。
日本旅行市場は昨年の大地震と福島第1原発の危機から回復し始めたばかりだった。タング氏は、政治的緊張が急速におさまったとしても、1、2カ月は回復しない可能性があると考えている。
同氏は多くの団体やパッケージツアーに適用される日本関連の返金ポリシーについて、企業としての自発的な決定だったと説明。携程旅行の収益を損なうとの見方を示した。中国オンライン旅行業界は価格戦争にさらされており、同氏によればこの戦争はさらに1年続く可能性もある。「われわれはこれについて相当議論した。そう(返金)しなければならないと思っている」という。
記者: James T. Areddy
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