2012年9月20日木曜日

■中国が大陸棚問題で韓国と連携姿勢、日本をけん制か


中国が大陸棚問題で韓国と連携姿勢、日本をけん制か
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/19/2012091900544.html
2012/09/19 08:57 朝鮮日報

 尖閣諸島(中国名:釣魚島)領有権をめぐり日本と対立している中国が、東シナ海の大陸棚境界画定問題で韓国と連携する姿勢を見せている。

 ソウルの複数の外交筋によると、中国は16日、東シナ海の一部海域での大陸棚拡張を求める大陸棚境界案を国連の大陸棚限界委員会(CLCS)に提出する方針を発表したが、発表前にこの方針を韓国政府に伝えてきたという。中国は、韓国政府が今年7月、沖縄トラフ(沖縄近海の海溝)付近の大陸棚に対する科学的・技術的権利の認定を求める要請書をCLCSに提出することを決めた際「重複した大陸棚の問題については韓日両国共同の利害関係がある」との姿勢を韓国側に伝えてきた。

 ソウルのある外交筋は「中国の最近の対応は、東シナ海の大陸棚境界画定問題で韓国との連携を希望していることを明確にしたものだ」と説明した。

 中国のこうした措置は、尖閣諸島を自国の領海の基点に指定したことに続くもので、日本にさらに圧力をかける狙いがある、と消息筋は分析している。中国は、韓国と連携し、沖縄トラフで断絶している大陸棚までの権利の認定を受けた上で、韓国との最終交渉で大陸棚の境界を画定するのが有利だとみているようだ。

 韓国政府は、東シナ海の大陸棚問題で中国と足並みをそろえることで、対日交渉力を高められると見込んでいる。だが、日中の対立が極度に悪化している中で、中国の味方をしていると誤解されないよう、慎重を期すべきとの意見も少なくない。

 韓国政府は、沖縄付近まで広がる大陸棚1万9000平方キロメートルに対する権利を認めてもらうため、近くCLCSに関連書類を提出する方針だ。この水域は、韓日大陸棚協定(南部協定)で定められた共同開発区域の一部で、韓国の陸地面積の約20%に当たる。

 一方、日本は韓国と中国の大陸棚拡張推進に同意できないとしており、摩擦が予想される。



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