2012年9月5日水曜日

■【コラム】 香港フード・エキスポ2012をレポート 香港では日本食が人気


【コラム】 香港フード・エキスポ2012をレポート 香港では日本食が人気
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0905&f=column_0905_044.shtml
2012/09/05(水) 18:03
       
 今回は、さる8月16日~20日で開催された「香港フード・エキスポ2012」のレポートを発信させていただきます。海外の展示会の活用、展示会以降の実ビジネス確立、これらの考察に少しでもお役に立てれば幸いです。

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 <フード・エキスポとは>

 8月16日~20日の5日間、香港コンベンション&エキジビションセンターで「フード・エキスポ2012」が開催されました。同展は香港貿易発展局(HKTDC)が主催するアジア最大級の食品展示会です。23回目となる今年は、26か国・地域からおよそ1,000社・団体が出展、39万人の来場となりました。

 <日本からの出展は過去最多の225社・団体に>

 今回から新たにパートナーシップカントリー制を採用。日本が最初のパートナーに選ばれました。農林水産省の協力のもと、日本食品・日本酒をPRする「ジャパン・レセプション」、日本企業の提供による食材を使用した中華料理フルコースに日本酒を提供する招待制晩餐会「ガラ・ディナー」、一般来場者を対象とした日本食調理パフォーマンスと試食会、同時開催のインターナショナル・ティー・フェア内での「茶菓子ショーケース」(日本発茶菓子のPRと試食会イベント)など、さまざまなイベントを開催し、日本食の品質・安全性を、全世界からの来場するバイヤー、業界関係者にむけアピールをしました。

 日本からの出展は北海道から沖縄まで、過去最多の225社・団体に登り、米、麺類、畜産、水産、乳製品、調味料、野菜、果物、飲料、菓子類、酒類など多岐に亘る商品が並びました。それぞれのブースで浴衣や、着物、着ぐるみを着るなど日本らしいPRもされており、注目を集めていました。

 <浮き彫りとなった問題点>

 さて、これだけ多くの日本企業・団体が参加したフード・エキスポ。果たしてどれだけの企業・団体が目的を果たすことができたでしょうか。皆さんが口を揃えて言われるのは、「日本のマーケットが縮小してきたので、海外に販路を見つけたい」ということです。

 出展されている方々とお話した限りでは

  (1)すでに香港に商品を卸している企業、
  (2)まだ商品を卸していないが卸し先と話を進めている企業、
  (3)全く初めての海外できっかけをつくりにきた企業、

 この3つに分かれ、今回特に(3)の企業が多かったように思います。おそらく展示会のパートナーとして選ばれた日本として、多くの企業を出展させることがひとつの目的になっていたからでしょう。

 香港では日本食が大変人気があります。らーめん店や寿司屋にできる香港人の行列は見慣れた光景です。しかし、香港はご存知の通り東京の半分の面積しかなく、さらに約7割が山地であり、競争の激しい市場です。フードエキスポに集まった約1,000社・団体がライバルであり、確固たる目的を持たずして成果をあげるのは難しいと言えます。展示会で好感触をつかめても、そこから実際にビジネスとして成立させ、成果を出すことが最も難しいのです。

  <準備で80%決まる>

 展示会場を歩いていてわかりますが、人が群がるブースと、人が寄らないブースにはっきりと分かれます。人も見た目が9割と言われるように、ブースも見た目が大事です。前述したように、浴衣や着物など人を使ったPRも集客効果がありますし、商品の陳列方法やブースの色使い、試食の提供方法など。

 そこから次のステップとして、現地のバイヤー向けチラシ(ただ日本語のチラシを翻訳するだけでなく、輸出を前提としたチラシ、ローカライズしたチラシ)の用意や、取引をする際のルートやビジネススキームができていなければなりません。それができていない場合、バイヤーに商品を気に入られても、話を前に進められないことがあります。



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