2012年10月20日土曜日

■中国人の余暇時間が3年連続減少、7割が超過勤務―中国メディア


中国人の余暇時間が3年連続減少、7割が超過勤務―中国メディア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65638&type=
2012年10月19日 15時14分      

2012年10月15日、揚子晩報によると、2011-2012年度、中国人は相変わらず忙しかった。国民の余暇時間は3年連続で減少した。

雑誌社「小康」と清華大学マスコミ調査研究室は、今年8月末から9月初めにかけて、「中国余暇小康指数」調査を全国規模で実施した。これによると、回答者の69.4%は、程度の差はあるが、「残業が多い」という悩みを抱えている事実が判明した。1週間あたりの自由時間が「1時間以下」と答えた人は全体の41.1%を占めた。同調査の結果と国家関連部門による監測データを総合的に取りまとめた結果、「2011-2012年度中国余暇小康指数」は71.3ポイントと、前年比1.9ポイント上昇した。

○約7割が超過勤務

今回の調査によると、程度の差はあるが、「残業が多い」という悩みを抱えている人の割合は69.4%、このうち、週あたり労働時間が「40時間から50時間」が42.4%、「51時間から60時間」が18.5%、「61時間から70時間」が5.5%。「1日8時間労働」つまり週あたり労働時間が「40時間以下」という恵まれた労働環境にいる人は全体のわずか30.6%だった。

当然のことながら、労働時間が増えれば、余暇のための時間はその分減る。「余暇」という言葉から連想されるのは、まず「時間」であろう。この「時間」とは、「暇な時間」あるいは「自由時間」を意味しており、労働、家事、睡眠、その他生活上の基本ニーズを満たした後に、人々が自由に使える時間を指す。その次に連想するのは、「活動」「ライフスタイル」「リフレッシュ」「消費」などの言葉であろうが、多忙な仕事を常に抱えては、貴重な余暇の時間を切望していても、それを享受することは諦めざるを得ないと思っている。

1週間あたりの余暇時間が「10時間以下」と答えた人は全体の41.1%、「10時間から19時間」とした人は34.9%。

○余暇時間、3年連続で減少

「中国余暇小康指数」は、「余暇に対する考え方」「余暇時間の支出」「余暇の過ごし方」「余暇時間」の4項目にもとづいて算出されている。前3項目の指標は、2006年以降いずれも上昇傾向にあるが、「余暇時間」だけは2007年をピークに2010年まで3年連続で低下している。今年の「余暇時間」指数は68.3と、2006年の数値を下回った。

「余暇時間は昨年と比べ変化したかどうか」の問いに対し、「少なくなった」は46.8%、「変わらない」は37.7%、「多くなった」は20%足らずだった。これに関連し、回答者の約3割は自分の余暇時間が「理想とは程遠い」と感じており、5.1%は、「自分にはほとんど余暇時間がない」と答えた。

北京第二外国語学院中国余暇経済研究センターの魏翔(ウェイ・シアン)主任の分析によると、中国人が総じて「余暇時間が少なすぎる」と感じている主な原因は次の2点という。

まず、経済の発展段階によるもの。日本や韓国はいずれも、自分の時間を切り売りして収入を得るという段階を経てきた。これは労働集約型産業の経済的特徴に付随する現象で、産業構造を調整する必要がある。2番目の原因としては、中国は現在、革新を推し進めることで発展方式のシフトチェンジを図っているが、海外、特に日本や韓国の経済発展の先例を見ると、投資や経済的支援を通して進められる革新によってもたらされるものは、本物ではなくニセモノだという点が挙げられる。しかし、オリジナリティーあふれる革新のためには、新しいアイディアを出して実行する人が十分な自由を保証されなければならない。人々が自分の自由時間に自由に読書することや自由に思考することが保証されなければならない。オリジナリティーを備えた革新はそのようなプロセスを経ることで誕生する。中国で進められている革新や産業構造の調整が投資や経済的支援だけに頼っているならば、それによって生まれるのはニセの革新に過ぎず、真にオリジナリティーを備えた革新ではない。



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