2012年10月4日木曜日

■【社説】韓国の輸出が再生するためには


【社説】韓国の輸出が再生するためには
http://japanese.joins.com/article/617/160617.html?servcode=100&sectcode=110
2012年10月03日14時17分 [ⓒ 中央日報]

  9月の輸出は前年同月比1.8%減少したが、輸入も同時に減少し、32億ドルの貿易黒字となった。“不況型黒字”の懸念が消えない。しかし輸出入の内訳を見ると、グローバル景気の低迷にもかかわらず、韓国の輸出は相対的に善戦している。まず輸出の減少幅が7月(8.8%減)、8月(6.2%減)に比べて縮小している。隣国と比較しても悪い成績ではない。日本は7月から2カ月連続で記録的な貿易収支赤字となり、輸出の減少も尋常でない。毎年2けた増加率だった中国の輸出も7月以降は1-2%増にとどまっている。

  韓国の輸出品のうち2つを凝視する必要がある。まず世界市場シェア1位の131品目の輸出増加率が13.5%にもなるという点だ。市場支配力を持つ一流商品であるほど、グローバル不況時に真価を発揮する。携帯電話も関心の対象だ。韓国のスマートフォンが世界市場で注目を集めているが、携帯電話の輸出は10カ月連続で20%以上落ちているのが目につく。ベトナム・中国など海外生産の比率が急速に増えているからだ。逆にいえば、海外工場がUターンしたり国内生産比率が増えたりすれば、韓国の輸出が急速に回復するということだ。

  大統領選を控えて「内需活性化」の声が高まっているが、内需が経済を支えるまでになるには時間がかかる。輸出が相当期間支えてこそ、韓国経済は危機を避けられる。9月の輸出入内訳を見ると、何からしなければならないかが分かる。まずは研究・開発(R&D)で非価格競争力を持続的に高めることが重要だ。世界トップ商品がさらに増えてこそ、グローバル経済危機を乗り越えられる。また「経済民主化」に便乗して「輸出企業たたき」が強まるほど、生産ラインが海外に抜け出すことになる。輸出企業が「国内生産で勝負しよう」と考えてこそ、輸出が回復に向かい、新しい雇用も生じる。いま韓国社会はこうした方向と正反対に進んでいないか省みる必要がある。




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