■ソウル広場周辺の商店やホテル、「PSY特需」に沸く

ソウル広場周辺の商店やホテル、「PSY特需」に沸く
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2012/10/05 11:00　朝鮮日報

　4日、ソウル広場周辺の商店や宿泊施設は「PSY（サイ）特需」の恩恵に浴した。

　ソウル広場を一望できるソウル・プラザホテルでは、コンサートの前日には客室の予約率が70%台だったが、当日の4日夜には満室になった。ホテル関係者は「普段はソウル広場で集会やデモ、コンサートなどが行われると『うるさい』と抗議するお客さんが多かった。だが今回は、抗議はほとんどなく、予約したお客さんの中でも、PSYのコンサートを見るため、より高い階の部屋に変更するよう求めるケースもあった」と語った。

　同ホテルの2・3階にあるレストランも、この日午前10時には、約200席の予約が埋まった。ホテル側はこの日、レストランの営業時間を5日午前0時まで延長し、フランス産のワインやチーズ、ミックスナッツ、イチジクからなる特別メニューを用意した。一方、近くのホテルのロビーにも多くの人たちが押し寄せた。コンサートが始まるまで、ロビーで休憩したり、トイレを利用したりする人々でごったがえしたため、一部のホテルは正面玄関を封鎖する措置を講じた。

　ソウル広場の隣にあるプレジデントホテルにも予約の問い合わせが殺到した。同ホテルの関係者は「ソウル広場が見える30の客室は、普段はお客さんにあまり好まれないが、きょうは満室だ」と語った。ソウル広場に設けられたステージがよく見える場所にある喫茶店や飲食店は、午後7時過ぎには満席になった。

　最寄りの地下鉄駅の近くでは「PSYペンライト」「PSY時計」「PSYキムパプ（韓国風のり巻き）など、PSY人気にあやかった商品があふれ、これらを求める長蛇の列ができた。PSYがダンスを踊る姿をあしらった壁掛け時計を製作・販売した男性（31）は「PSYのコンサートを見物しながら『PSY壁掛け時計』の宣伝もしようと思ってソウル広場に来たが、予想以上に人々の反応が良く、満足している」と語った。

　ごく普通の商品に「PSY」と書いただけの「PSYペンライト」や「PSYキムパプ」「PSY焼き栗」なども販売された。「PSYキムパプ」を販売していた業者は「このキムパプにはコメの代わりにPSYが入っているから、もっとおいしい」とジョークを飛ばし、周囲の人たちの笑いを誘った。

　喫茶店やコンビニなども「PSY特需」によって売り上げを伸ばした。清渓川の近くにあるアイスクリーム専門店の従業員は「PSYのコンサートのため、普段よりお客さんが2倍以上多かった」と語った。