2012年11月20日火曜日

■ソフトパワー番付で英国が1位、韓国11位


ソフトパワー番付で英国が1位、韓国11位
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/20/2012112000582.html
2012/11/20 09:31 朝鮮日報

英国の情報誌「モノクル」が発表

 強制力ではなく魅力によって相手を説得する力を意味する「ソフトパワー」の国別ランキングで英国が1位、韓国が11位に入った。韓国は最近世界で旋風を起こした歌手PSY(サイ)の「江南スタイル」やK‐POPなどにより、前回に比べ3ランクアップした。

 英国の情報誌「モノクル」が19日に発表した「世界ソフトパワー番付」で、英国は米国を抑えて世界トップとなった。以下ドイツ、フランス、スウェーデン、日本の順で、韓国は11位、中国は22位だった。「ソフトパワー」は軍事力などを行使する「ハードパワー」とは異なり、外交、文化、教育、スポーツなどにより自発的な共感を呼び起こす能力のことをいう。1990年に米国ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授が初めて使った用語で、国の魅力を象徴する指標としてよく活用される。

 モノクルは英国が1位に立った理由について「海外で1位となった音楽CDが22枚、先日のロンドン五輪で獲得した65個のメダル、女王即位60周年記念行事などが英国のソフトパワーを引き上げた」と説明している。米国は世界的な食糧問題、保健衛生問題、気候変動問題などでリーダーシップを発揮しており、ドイツは学問やサッカーなどで欧州のリーダーとしての地位を確立、フランスは美術館や料理、スウェーデンは親しみやすく実用的な国家イメージが強みとされた。

 韓国は2010年に行われた最初の調査で19位、昨年14位、今年は11位と毎年上昇している。世界で認められた高い技術力に加え、PSYの「江南スタイル」に代表されるK‐POPが輸出品になったとの評価も受けている。日本も15位、7位、6位と毎回順位を上げている。ファッション、流通、料理などの分野での開放的な雰囲気や、匠(たくみ)の精神などが強みとして評価された。中国は最初の調査で17位に入ったが、昨年は20位、今回は22位と後退している。今回の調査を行ったモノクルのタイラー・ブリュレ編集長は「魅力的な国が真の変化を生み出すことができる。ソフトパワーを手にするのは難しいが、失うのは一瞬だ」とコメントした。

 これまでの調査は、その多くがアンケート調査だけに基づき、回答者の主観的判断に左右される側面が非常に強かったが、モノクルによるソフトパワー番付は合計50項目にわたる客観的なデータと専門家の判断などを織り交ぜて決められている。主な項目として人口1000人当たりの観光客数、各国がメディアに取り上げられた回数、各国に常駐する特派員数や留学生の数、五輪のメダル数、大学の競争力ランキング、国際的に認められた特許数、海外投資額などがあり、これらに加重値を加えて点数化する。これに料理や航空機のサービス、外交官に対する評価、高級文化や大衆文化の質などを専門家の主観的判断に基づいて点数化し、双方を合計して最終順位が決まる。

 2010年からソフトパワー番付を発表しているモノクルは、1年に10回発行される情報誌で、世界で15万部を発行している。毎年「住みやすい都市ランキング」を発表していることでも有名だ。




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