2012年11月15日木曜日

■中国の新指導者が抱える問題は「胡・温」時代よりはるかに厳しい―ロシアメディア


中国の新指導者が抱える問題は「胡・温」時代よりはるかに厳しい―ロシアメディア
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66253
2012年11月14日 16時35分      

2012年11月7日、ロシアのニュースサイト「RUSNEWS」(中国語版)は、中国共産党第18回全国代表大会(18大)で幕が開ける第5世代指導者による新体制は、「胡・温」時代より厳しい問題を抱えることになると報じた。

胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席と温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が権力の座を引き継いだ10年前はちょうど中国が「世界の工場」と呼ばれ始めた時期。経済は右肩上がりで成長を続け、人々の暮らしはどんどん豊かになっていった。

だが、今はその頃と時代が違う。ロシア科学院極東研究所のヤコブ・ベルガー(Yakov Berger)主任研究員は、「『胡・温』体制は中国経済の高度成長という神話を作ったが、今はその基盤となった『世界の工場』というポジションを失いつつある」と指摘する。

中国国内は貧富の差が激しくなる一方だが、経済成長は鈍化の一途。中国国家統計局によると、2012年第3四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比7.4%増にとどまり、過去3年半で最低を記録。中国共産党機関紙・人民日報(電子版)によると、中国の所得者上位10%と下位10%の差は1988年の7.3倍から23倍へと膨らんでいる。

「中国共産党政権の合法性を保つには、経済の持続的な成長が必要不可欠」と話すのはロシア戦略技術分析センターのワシリー・カーシェン氏。「指導者には高い経済成長率の維持という任務が強制的に課せられる」と指摘する。

国民の政治を見る目も10年前より厳しくなり、民主化を求める声も日増しに高まっている。ロシアの中産階級が政治意識に目覚め、プーチン氏が大統領選への出馬を表明した昨年、大規模な抗議行動が起きたのと似ている。カーシェン氏は「面白いのは、国内経済の繁栄がこうした変化を生み出す潜在的な要因になっていることだ」と語る。

ベルガー氏はまた、後継の「習・李」体制にとって最も困難な任務は政治体制改革の継続で、特に腐敗撲滅には並々ならぬ覚悟が必要だと指摘。成功させるためには民衆の支持が不可欠だと説いている。



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