2012年11月12日月曜日

■恐怖のニラまん…ラッシュ時バスで朝食食べる人々=河北


恐怖のニラまん…ラッシュ時バスで朝食食べる人々=河北
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1112&f=national_1112_017.shtml
2012/11/12(月) 16:45

 出勤ラッシュのバス内。何やら取り出し、パクつく人が目立つ。朝が寒くなり、窓は締め切っている。車内に匂いが充満する。一番の恐怖の的(まと)は、餡(あん、=具)にニラを使った「ニラまんじゅう」だという。中国新聞社が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供。湖北省武漢市内で撮影)

 乗客の多くが、バス車内で思い思いの朝食を食べ始める。車内に匂いが充満する。“人気のメニュー”は、いわゆる「中華まん」だ。餡によって匂いは異なる。食べない人にとって最大の恐怖の的は、「ニラまんじゅう」という。1人が食べているだけで、車内全体がニラの匂いで充満してしまうほどの“殺傷力”という。

 「中華まん」類を食べる人が多いのは、揺れる車内でも食べやすいからと考えられる。しかし、「食に対する中国人の執念」をあなどることができない。取材の記者が実際にバスに乗ってみたところ、碗に入れた粥(かゆ)類を食べる若い女性、その後ろでは温めた豆乳をすする女性、少し離れた場所では小麦粉で作った皮に揚げパンや卵をはさんんだ「煎餅果子(チエンビン・グオヅ)」をほおばる男性もいた。

 「煎餅果子」の皮は薄くて柔らかい。大きさは小さめの本ぐらいで、片手で持つのは難しい。しかし男性は、片手で揺れるバスの手すりを握りしめ、もう一方の手で「煎餅果子」持ち、大きな口を開けてかぶりついていた。

 床には、食べ物を入れたビニール袋や、発砲スチロールの容器が散乱している。バスが揺れるせいか、床に落ちてしまい踏みつけられた食べ物も多い。粥や豆乳がまき散らかされることもある。まるでごみ箱内と同様だが、それでも朝食を食べ続ける乗客がいる。

 運転士によると、朝のラッシュ時の運行を終えて営業所に戻るバスは、まるで「ごみ運搬車」だ。特に最後尾の座席は「ごみで満載」の状態だという。これまでに、食べ物の串が急ブレーキを踏んだ際に別の乗客に突き刺さり、争いになったこともあるという。

 記者が乗客4人に尋ねたところ、3人は「バス内で朝食を食べることはよくない」と答えた。「匂いに我慢できない」、「野蛮だ」との理由だった。1人は「自分は食べたことがある」と述べた。「忙しいからやむをえない」との理由で「匂いがきつくなければ、他人に迷惑をかけないだろう」との考えを示した。

 杭州市(浙江省)、福州市(福建省)、武漢市(湖北省)、寧波市(浙江省)では、バスなどの車内での飲食を制限したり禁止する条例が設けられている。

 石家荘市では、「ごみのぽい捨て」を禁止する決まりがあるだけで、車内での飲食を禁止する規則はない。そのため、石家荘バス総公司は車内での朝食摂取が問題視されるようになったことを受け、乗客に「車内ではできるだけ飲食をしないでください。特に、刺激性のある食べ物は好ましくありません」との呼びかけを強める考えだ。



0 件のコメント:

コメントを投稿