2012年11月2日金曜日

■【米国ブログ】日本の和の精神「連帯感はあるが、なれ合いも」


【米国ブログ】日本の和の精神「連帯感はあるが、なれ合いも」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1102&f=national_1102_008.shtml
2012/11/02(金) 11:22

 ビジネスに関する情報を発信する米国のブログ「cedricj.wordpress」では、日本に滞在経験のある米国人男性が、日本の和の精神について感じたことをブログにつづった。

 欧米社会では協調性をあまり重視しない傾向がある。「きしむ車輪は油をさされる」という英語のことわざがあるが、「意見を主張する人ほどその意を汲んでもらえる」という意味で使われるようだ。筆者は、「自分が成功する必要があるなら、たとえ同僚に立ち向かっても自分の要求を話し貫く姿勢が求められる」という考え方は欧米人には浸透していると語る。

 一方、日本では「出る杭(くい)は打たれる」と一般的に言われる。筆者は日本滞在中、「調和と協力を維持することはどんな個人の成功より重要だ」と痛感。日本文化も含めてアジアの国々では、グループ全体の利益は一個人の必要性や希望よりはるかに優先されると指摘。「意見や欲求を主張しすぎると、グループから追放される恐れがある」とまで感じたようだ。

 筆者は、日本語の「和」という言葉が好きだという。「調和や平和という語意だが、連帯感を意味する」と語り、「日本ではスポーツやビジネスなどさまざまな場面で「和」という言葉を使用される」と好印象を記した。

 しかし、和の精神は時にはなれ合いになることもあると語る。「会議では、議論が堂々巡りになりがち」なことや、「フィードバックは感情を傷つけると敬遠される」ことなどを挙げた。会議では「すべての出席者はすでに問題を知っていてすでに同意していることが多いので、日本における会議は、意見の相違や議論をする場ではない」ことに気づいたと語る。

 日本で仕事をする場合は、会議では平和を乱してはいけないことに留意する必要があるとアドバイス。忍耐力に欠ける欧米人は、プロセスに時間を浪費することを嫌い、くぎを刺す傾向にあるが、日本の和を重んじる心を持つことも大切だと締めくくった。



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