2012年11月26日月曜日

■【社説】乱立した大学の連鎖倒産、日本に続き韓国でも


【社説】乱立した大学の連鎖倒産、日本に続き韓国でも
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/26/2012112600702.html
2012/11/26 09:58 朝鮮日報

 日本が、乱立する大学の問題で頭を抱えている。文部科学省は大学の乱立にブレーキをかけるため、秋田県、愛知県、札幌市の四年制新設大学3校の設立認可申請を却下し、これに自治体と野党が激しく反発すると、直後に決定を覆すという混乱ぶりを見せた。

 日本は1991年、一定の条件さえ満たせば大学の新設を認可する制度を導入。これを受けて1992年に523校あった四年制大学は現在783校に増えた。その一方で日本では、1989年に合計特殊出生率が1.57にまで下がるなど少子化が深刻となり、大学に入学する18歳人口は1992年には200万人だったのが、今年は110万人にまで減少した。そのため日本の私立大学は現在46%が定員を満たせず、中には定員の70%が留学生という大学も少なくないという。

 韓国政府も1996年、条件さえ満たせば大学の設立を認可する制度を導入。この制度を受け、1992年に140校あった四年制大学は現在252校、専門大学(短大に相当)は169校となり、合計すると大学の数は421校にまで増えた。学生数も1995年には188万人だったのが、現在はその2倍の372万人となった。韓国は2008年に合計特殊出生率が1.19人にまで低下し、2010年に71万人だった18歳人口は昨年から減少に転じている。四年制大学の29%、専門大学の41%が今年の入試で定員を満たせなかった。

 現在、韓国も日本と同じような状況を迎えようとしている。ところが政界からは「乱立する大学を整理する」といった声は聞かれず、国民の税金を大学に投入し、先を争って「授業料を半額にする」との公約ばかり叫んでいる。日本がむやみに大学を認可して身動きが取れなくなったのを横目で見ながら、韓国も同じ道を歩んでいるのだ。大学構造改革は今や待ったなしの状況だが、この問題に顔を背ける韓国の政界には、果たして現実を直視する目が付いているのだろうか。



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