2012年11月12日月曜日

■中国になぜ“ジョブズ”出ない?…高官「知財権保護の歴史ない」


中国になぜ“ジョブズ”出ない?…高官「知財権保護の歴史ない」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1112&f=national_1112_007.shtml
2012/11/12(月) 10:39

 中国政府・知識産権局(知的財産権)の田力普局長は11日、中国新聞社の取材を受け、中国が抱える知的財産権の問題を説明した。中国で、米アップル社を創業したスティーブ・ジョブズ氏のような世界的な変革者が出現しない根本的な原因を「知財保護の歴史が、あまりにも短い」などと説明した。中国新聞社が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供。アップル社の新製品を発表するジョブズ氏。2008年撮影)

 田局長は、「スティーブ・ジョブズ氏の伝記を熟読した」と述べた。最も印象的だったのは、「米国人の体には、すみずみにまでまで知的財産権という血液が流れている」ことだったという。それに比べ「中国では制度もできた、関連機関もある。しかし、知的財産権の意識は低い」と指摘した。

 知的財産権の保護について「われわれは、改革開放を始めてから、知的財産権の保護制度を持つようになった。英国では300年以上、米国では200年以上の(知的財産権の保護制度確立の)時間が合ったのに比べ、われわれの30年という蓄積は、あまりにも短い」と述べた。

 歴史的には「全世界の重大な発明の5割が中国でなしとげられた」という時期もあったが、中国ではその後「知的財産権の保護という概念がずっと形成されなかった」と指摘。必要なのは「制度による要求が、文化意識になることで、そのためにはまだ時間が必要だ」との考えを示した。

 ただし、中国当局は、知的財産権の保護に力を入れ、実績も出していると強調。外国メディアは中国における知的財産権の問題について「歪曲報道」をしていると主張し、「中国は知的財産権保護の制度を通して、彼ら(外国人)にしっかりとした利益をもたらしている。(パクリ製品などによる)損害の何十倍、何百倍、何千倍も多いはずだ!」と、田局長は声を強めた。

 中国における知的財産権保護のよい例として、アップル社の部品の多くは中国で生産されていると指摘。「知的財産権保護の環境があるからこそ、かれらは中国で生産できる。知的財産権(の問題を)を超越して、儲けを出している」と主張した。

 田局長は、「知的財産権の乱用にも注意が必要」と主張。「多くの西側企業が、“睡眠中”の権利を安価に購入。その後、中国企業をゆすっている」との考えを示した。

 中国側としては「西側国家や企業は、知的財産権感覚が徹底している。使い方は、さらに徹底している」ため、「中国企業はまだ学習している段階だ。知的財産権にかんする荒海を泳ぎつつ、しだいに成長していくだろう」という。



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