2012年12月20日木曜日

■【仏国ブログ】日本の新政権は国家主義?軍事強化していくのか


【仏国ブログ】日本の新政権は国家主義?軍事強化していくのか
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1220&f=national_1220_005.shtml
2012/12/20(木) 10:08

 フランスの大手メディア「Le Monde diplomatique」のブログで、先日の衆議院選挙を受けて日本の政治が紹介された。

 筆者は、景気の低迷や福島第一原子力発電所事故、2015年から開始される消費税の導入などにより、「日本の民主党政権は、4年も経たないうちにその主導権を奪われてしまった」と分析。2009年の240議席から大幅ダウンして56議席しか獲得できなかったと紹介した。

 その結果、自民党が294議席を得て大多数となり、安倍総裁が選挙キャンペーン中から掲げてきた憲法改正や軍事費増大など、ほぼ全ての法律が通過する可能性があると説明。

 筆者は、「ナショナリズム(国家主義)化する日本」との見出しで、安倍総裁が日本の再起を約束していることなど、新政権はナショナリズム色が濃いことに言及した。しかし一方で、日本人の有権者の中には、ナショナリズムに対して敏感な人も多く、今回の選挙での棄権率は、2009年よりも10ポイント上回る40%となった点を付け加えた。
  
 また、6年間で7人も首相が変わっており、政治の不安定さを表す記録であり、日本の経済危機や政治危機についても指摘した。日本は輸出産業にも限界があり、高齢化社会を支えるべきはずの若者の経済力が弱体化していると紹介。失業率が4.2%と低いことについても「パートタイムなど不安定な職業は圧倒的に女性に多い」などと説明した。

 さらに、安倍新首相による「誇りある日本」と、中国の習総書記による「チャイニーズ・ドリーム」(国家の振興を目指し、軍事強化を訴える内容)の言説は、共にナショナリストの色が強く、両国の関係に懸念を示した。その「チャイニーズ・ドリーム」によって、軍事費だけが膨張しつづける可能性もあると説明した。

  同ブログ読者からは、「安倍氏のナショナリズム的な言説は、真剣に捉えるべきではない。1945年以降アメリカと条約を交わしている日本では、それ以上の粋を越えることはないからだ」という意見も寄せられた。



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