『ヨーコの話』、米国で教材採択校が増加
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/12/03/2012120300561.html?ent_rank_news
2012/12/03 09:05 朝鮮日報
『ヨーコの話』
米国の小中学校で、日系米国人のヨーコ・カワシマ・ワトキンズ氏(83)が1986年に出版した自伝的小説『ヨーコの話』(原題:『So Far from the Bamboo Grove』)を再び教材として採択する動きが広がっており、在米韓国人たちの間で対策を求める声が出ている。
同書は、日本の敗戦が濃厚になった1945年、日本人高官の娘が家族と共に韓半島(朝鮮半島)を離れ日本に引き揚げるまでの体験を描いた小説で、朝鮮人たちが帰国する日本人に強姦(ごうかん)や暴行を繰り返していたとの内容を含んでいる。日本人を加害者ではなく被害者のようにゆがめて描いているが、戦争の悲惨さを訴える資料として、米国の一部の小中学校で長年にわたりリーディング教材として使われてきた。
米国ニューイングランドにある韓国学校のナム・イル校長は2日、本紙の電話取材に対し「マサチューセッツ州ウェストフォードなどの一部の学校が『ヨーコの話』を再び教材として採択するなど、同書を使用する米国の学校が増えている。使用の中止を働き掛けるべきだ」と語った。
『ヨーコの話』は2006年、在米韓国人を中心に同書の使用禁止運動が起こり、教材として採択する学校が急減し始めた。メリーランド州プリンスジョージ郡の教育委員会は07年、「不正確な歴史描写」などを理由に郡内171校の学校で使用しないことを決定した。しかし、ナム校長によると、著者のワトキンズ氏が近ごろ複数の学校で講演を行ったほか、同書の教材採択を目指す日本人が学校へのロビー活動などを展開しているという。
0 件のコメント:
コメントを投稿