2012年12月1日土曜日

■中国アパレル業界に積み上がる在庫、中国人全体の3年分


中国アパレル業界に積み上がる在庫、中国人全体の3年分
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1130&f=business_1130_169.shtml
2012/11/30(金) 17:38

 中国全土に存在するすべてのアパレル工場の生産ラインが3年停止したら、どうなるだろう。着るものもなく、だらしないかっこうの中国人があふれる様子を思い浮かべたかもしれないが、実際はまったく心配ないほど、在庫が積み上がっている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。(写真は「CNSPHOTO」提供)

 四半期報告によれば、中国のA株に上場する22社のアパレル企業の第3四半期の在庫が382億元(約5058億円)に達した。三槍集団常務副総経理の曹春祥氏は「アパレル企業の在庫は3年かかっても消化しきれない」と分析する。

 上半期の在庫だけで17億5300万元(約228億円)という「美邦服飾」では、第3四半期にさらに4億4600万元(約58億円)分の在庫が積み上がる見通しだ。「七匹狼」の在庫は2億4400万元(約32億円)増加、「探路者」は2億元(約26億円)近い在庫が増える。「森馬」も12年上半期の在庫は14億7000万元(約191億円)になるという。

 一方、データを直視すると、上半期の在庫回転日数が100日以上の上場アパレル企業は30社に及ぶ。うち、在庫回転日数が最長の上位3社の上場企業は、1万843日間の「ST雷伊B」、1557日間の「雅戈」、1199日間の「紅豆股分」だった。

 在庫問題の原因は輸出の不振だ。税関統計によれば、12年1月から8月にかけ、紡績アパレルの輸出不振はさらに深刻さを増している。

 しかし、上海晨錦コンサルティングの張経理は、「デパートの専門コーナーが中国のアパレルの伝統的な販路であり、デザインから販売までの周期が長い。ZARA、H&Mなどのファストファッションは、中国の伝統的なビジネスモデルに致命的な打撃を与えており、中国の現在のビジネスモデルが在庫超過という事実をもたらした」と分析した。



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