2013年1月24日木曜日

■円安の襲撃…韓国の日本人観光客が急減


円安の襲撃…韓国の日本人観光客が急減
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2013年01月21日09時09分 [ⓒ 中央日報]
 
 「お姉さん、だめです。これは全部安い」。

 19日未明、ソウル東大門「ミリオレ」1階の女性衣類店。チョさん(37、女性)は言葉もあまり通じない日本人観光客のカップルと5分以上も話をした。日本人の客が買わずに去ろうとすると、チョさんが呼び止め、一着1000ウォン(約80円)ずつ割り引いた。チョさんは「一着に2000ウォンしか利益がないのに、やむをえず1000ウォンずつ割り引いた」と語った。この店では昨年11月から日本人客が半分に減っている。購入金額が少ないうえ、割引も要求される。隣の店のチェ・スクヒさん(45)は「1998年のオープン当時からここで商売しているが、これほど客がいないのは初めて。賃貸料を出せずに出て行く人も出てくる」と話した。

  日本人観光客の名所に挙げられる東大門「クイックマッサージ」も活気を失っている。パク・ヨンギル社長(61)は「05年と料金は変わっていないが、最近は『高い』と言って引き返す人が多い」とし「以前は午前4時ごろまで客がいたが…」と語った。

  みやげ店を経営するクォン・ヨンミンさん(47、女性)は「日本人客が30%ほど減ったが、1万ウォン分ほど購入していた人たちが2000ウォン分ほどしか買わないのがもっと大きな問題」とため息をついた。

  日本・大阪から来た日本人女性(48、主婦)は「年に2回は服を買いにくるが、昨年と同じように5万円分だけショッピングをするつもり」と話した。昨年6月は75万ウォンを使ったが、今回は58万ウォンに減らしたということだ。

  円安の影響で日本人観光客が急減し、観光客を相手にしてきた店が直撃弾を受けている。韓国観光公社によると、昨年9月に約30万人だった日本人入国者は12月に約22万人に急減した。昨年の韓国観光文化研究院の調査結果、日本人観光客が最も好きな観光地に選ばれた明洞・東大門・仁寺洞さえも“円安ショック”を避けられなかった。日本人の代わりに中国人が売上高をカバーしている免税店や百貨店はまだしも、日本人に依存してきたみやげ品・化粧品ロードショップなどいくつかの業種は休・廃業も考えている。日本人観光客が増え始めた08年以降、これら3地域の日本人ショッピング客への依存度は一時50%を超えた。

  現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員(マクロ経済)は「日本アベノミクスの第一の公約は円安による輸出増大なので、円安はしばらく続くだろう」とし「流通など国内内需産業も円安ショックの長期化に備える必要がある」と指摘した。

◇仁寺洞には中国人団体観光客ばかり

  19日晩、中央日報の記者が2時間半ほど仁寺洞(インサドン)を歩いたが、日本語は一言も聞こえなかった。中国人団体観光客ばかり目立った。

  日本人客が80%だった韓国民族衣装撮影スタジオもこの日、記者が訪れた時間には日本人が一人もいなかった。マーケティングを担当者(28)は「昨年11月から日本人客が半分に減った」と伝えた。最近は予約メールもなくなったという。中国人顧客は料金が2万ー3万ウォンの撮影をするが、日本人客は6万ウォンの撮影を選択するケースが多いため、売上高への打撃が大きい。

  仁寺洞の韓方化粧品専門店も同じだ。日本のテレビや雑誌に紹介され、昨年夏までは日本人の行列ができていたが、この日は客が少なかった。マネジャーは「以前は同じ製品を2、3個ほど買っていたが、最近は製品を見ながら悩み、一つだけ買う人が多い」と語った。

  ◇明洞の両替店も…

  19日、明洞の両替店のチェ・ビョンギさんは「昨年に比べて両替量が半分ほどに減った」とし「以前は日本人1人が10万円ほど両替していたが、最近は為替レートを見ながら1-2万円ずつ両替している」と話した。

  明洞で靴や帽子などを売るイ・カンウクさん(38)は「日本人観光客がいないので一日200万ウォンほどあった売上高が90万ウォンに減った」とし「客の半分が日本人だったが、今は20%程度」と語った。

  日本人がよく利用する一流ホテルも例外でない。ロッテホテルとプラザホテルの日本人の数は前年に比べて30%減った。ロッテマートソウル駅店も昨年9-12月、日本人客が前年比40%急減した。



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