2013年1月22日火曜日

■テロ警戒を旅行業界は不安視


テロ警戒を旅行業界は不安視
http://realtime.wsj.com/japan/2013/01/22/%E3%83%86%E3%83%AD%E8%AD%A6%E6%88%92%E3%82%92%E6%97%85%E8%A1%8C%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AF%E4%B8%8D%E5%AE%89%E8%A6%96/?mod=WSJBlog&mod=WSJJP_Blog
2013/01/22 1:17 pm JAPAN REAL TIME

2012年の出国者数は過去最多を記録

アルジェリアの天然ガス生産施設へのテロ攻撃で日本人にも死者が出たことから、旅行業界関係者の間では旅行者の動きに影響が出るのではないかとの懸念が強まっている。

イスラム系組織とみられる武装集団が今月16日にアルジェリアの砂漠にあるガス施設で人質をとって立てこもったのに対し、アルジェリア軍は19日、大規模攻撃を仕掛けた。同国政府は21日、日本人を含む人質37人が死亡したと発表した。

「平和産業」の旅行業界にとって、テロは経営に直接影響する。2001年の米同時多発テロが発生した際、米国向けを中心に出国者は前年比160万人(9%)も減少し、同年1年間で1621万人にとどまった。経営統合を発表していた近畿日本ツーリストと日本旅行は2002年になって、米同時多発テロが直接の要因として統合交渉を白紙撤回した。両社の減収幅は両社合計で100億円に達し、合併までに目指していた財務体質の改善が困難になったためだ。

2012年は海外渡航者が過去最高を更新している。法務省によると、昨年は前年比8.8%(約150万人)増の約1849万人が出国し、これまで過去最多だった2000年の1781万人を上回った。団塊の世代を中心としたシニア層の旅行需要が増大したほか、円高を背景に若年層も「海外離れ」を修正する動きだった。日本発の出国者はここ数年、リーマン・ショック後の落ち込みによる影響から回復傾向を示し、2012年は記録を塗り替えるまでになった。

今後も円安が進めば旅行者のマインドを冷やす要因となるが「ドル90円付近ならまだ円高水準」(日本旅行)と、2013年はさらに増加するとの期待感も高まっていた。




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