2013年1月10日木曜日

■「今の韓国社会は休学を勧めているも同然」


「今の韓国社会は休学を勧めているも同然」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/08/2013010801334.html?ent_rank_news
2013/01/08 13:58 朝鮮日報

休学者100万人時代

 韓国で大学を休学している学生の8割が、大学の卒業証書より「インターンの修了証」「TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)の成績表」などいわゆる「スペック(学校の単位や語学の成績などを指す)」の方を重要だと考えていることが分かった。大学の卒業証書だけでは就職できない時代の到来に伴い、韓国社会に「休学者100万人時代」がやって来たわけだ。

 本紙が調査機関「オープンサーベイ」に依頼して、休学者1000人に「五つの証明書のうちどれか一つだけを選ぶとしたら、何を選ぶか」と尋ねたところ、大学の卒業証書を選んだ学生は15.1%に過ぎなかった。自分が通う大学の卒業証書より、別の能力や経験の方が重要だと考える休学者は、8割を超えた(84.9%)。「大企業が主宰するコンペティション(公募展)の賞状」を選んだ休学者は278人(27.8%)に上った。続いて「TOEICの満点の成績表」(26.2%)、さらに「大企業のインターン修了証」(24.0%)の順となった。大学の卒業証書は「交換留学の経験」(6.9%)よりは高かったが、5項目の中では4位にとどまった。休学者のチョンさん(27)は「大学の卒業証書というのは、ありふれた資格証に過ぎない、という認識の人が周囲にはかなり多い。何か他人とは異なる経歴が欲しいため、休学は今では必須だと感じている」と語った。

 「休学せずにそのまま卒業しても、希望する企業に就職できると思うか」という質問には、56%の休学者が「そうは思わない」と答えた。アンケート調査に応じた休学者の55.1%は、休学を決めた理由として「就職を控えてコンペティションやインターン、TOEICなどで能力や経験を積むため」と答えた。建国大学の呉聖三(オ・ソンサム)名誉教授(教育学)は「大学生の相当数が、大学に通うだけでは就職はとても無理だと考えており、実際、それなりの企業に就職するためには、他人よりも優れた能力・経験が要求される。能力・経験を積み上げることを強要する韓国社会は、事実上『休学を勧める社会』だ」と語った。




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