2013年2月22日金曜日

■【仏国ブログ】外国人が日本語を学ぶ日本のドラマを見て感動


【仏国ブログ】外国人が日本語を学ぶ日本のドラマを見て感動
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0222&f=national_0222_006.shtml
2013/02/22(金) 08:13

 東京で日本語を学ぶフランス人女性が、自身のブログ「Rosalys~artiste」で、外国人が日本語を学ぶ光景を描いた日本のドラマについて紹介した。

 筆者は東京で日本語を1年間学んでいたが、語学学校の友人から自分たちと似たような状況を描いたドラマがあるから見るようにとすすめられたという。それは、『日本人の知らない日本語』という漫画を原作としたテレビドラマのDVDで、ある日本語学校の教師の体験談をもとに、外国人学生たちとの交流やその授業風景を描いたものだ。

 主人公の日本語教師は、イタリアやロシア、フランスなどそれぞれ異なる国から、「演歌歌手になりたい」、「忍者に会いたい」、「同人誌をつくりたい」といった奇妙な目的のために日本へやって来た外国人に、日本語を教えていた。

 ドラマの中で、外国人学生らは日本人でも答えづらいようなおかしな質問をする。例えば「漢字は中国発祥のものなのに、ある漢字はなぜ中国語と同じ意味ではないのか」といった質問や「若者の使う言葉は、どうして敬語を使うべき状況でも使わないのか」、また「若者は『ます』や『です』を使っても、どうして親切な感じがしないのか」といった質問があり、教師を困らせていた。しかし、これらの質問は、日本語を習っている外国人の筆者からみると、大いに同感できるのだという。

 筆者にとって印象的だったのは、日本語にあいまいな表現が多い理由に対する答えだった。日本では、会話する相手との関係を良好に保つために断定的な表現を避け、「そうですね」という言葉をよく用いる。このように、日本語の分かりづらい表現が、このドラマでは的確に説明されているので、筆者は見ていて大変共感できたと語る。

 そして、このドラマを通していちばん感動したのは、「一期一会」という言葉の意味が伝わってきたことだった。ドラマの中で、多国籍で異文化の人たちが登場し、全く異なる習慣を持つにも関わらず、全員が日本が好きであり、皆で試験に合格をするという同じ目的を持っていた。このように国境を越えた人と人とのつながりは美しく、筆者が思わず涙をこぼしてしまうようなシーンがあったという。  
  
 日本語を外国人に教えるという経験談から生まれた物語が、実際に日本語を学ぶ外国人の心をとらえ、さらに学習に前向きにさせるという力を果たした。また、日本人にとっても、普段何気なく使っている日本語について、楽しみながら考えさせてくれるきっかけを与えてくれるドラマといえそうだ。



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