2013年2月3日日曜日

■「冬眠」する日本の中国人向け観光 春を待つ在日華人


「冬眠」する日本の中国人向け観光 春を待つ在日華人
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0202&f=politics_0202_001.shtml
2013/02/02(土) 13:47

 日本政府観光局は1月25日、2012年外国人訪日観光者数を発表した。大震災によって大幅に現象した11年に比べ、12年の訪日外国人は34.6%増となった。とはいえ、尖閣諸島(中国名:釣魚島)を巡る対立によって冷え込んだ日中関係により、9月以降の訪日中国人数が大幅に減少した。中国網日本語版(チャイナネット)は2日、悪化した日中関係の影響を受けた在日華人たちについて論じる記事を掲載した。以下は同記事より。

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 12年の訪日中国人数は前年比37.1%の増加となり、過去最高となる143万人に達したものの、12月単月の数字でみると前年同月比34.2%のマイナスで、わずか5万2400人となるなど3か月連続で急減した。日本における中国人向け観光業が「冬眠」の時代に突入していることは疑いない。

 現在、日本の中国人向け観光業は崩壊の縁に立たされている。資金に余裕のある一部大手旅行会社は持ちこたえているが、中国人ツアーを受け入れている中小の旅行会社は、業種を変えなければ倒産するしかないという状況になっている。

 日本の中国人向け観光業で雇用されている多くが在日中国人であり、帰国を余儀(よぎ)なくされたり、就業時間の短縮を強いられたりしている。直接の被害者は彼らなのだ。

 ■「日中関係の春」を待ちわびる文化交流

 「多くの計画がストップした。底なし沼にいるようだ」と、「中国映画週間」の執行理事長である耿忠氏が心境を明かす。東京で行われる「中国映画週間」は、すでに7年連続で開催されている。着実に実績を積み、規模も拡大した。

 毎年開催される実績からイベントの成熟度が高まり、上映映画は上質な作品が増えた。12年は東京に加えて札幌でも開催された。通常ならば、13年は東京と沖縄で開催、多数のスターが訪れて日本の観客に挨拶(あいさつ)し、日中両国の映画交流が次のステージに移行するはずだった。

 しかし、尖閣諸島を巡る対立によって日中関係は急激に悪化。さまざまなイベントと同様、中国映画週間も挫折に直面した。

 日本政府観光局は1月25日、2012年外国人訪日観光者数を発表した。大震災によって大幅に現象した11年に比べ、12年の訪日外国人は34.6%増となった。とはいえ、尖閣諸島(中国名:釣魚島)を巡る対立によって冷え込んだ日中関係により、9月以降の訪日中国人数が大幅に減少した。中国網日本語版(チャイナネット)は2日、悪化した日中関係の影響を受けた在日華人たちについて論じる記事を掲載した。以下は同記事より。

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 文化交流は一貫して持ちこたえている。ただし、それは中小規模のものに留まっている。日本に滞在する昆劇役者の陸海栄氏は、12年末に昆劇「牡丹亭」を演じる予定だったが、やむを得ずキャンセルをしたと、残念そうに語った。しかし、さまざまな方面の努力により、ついに4月の公演が決定した。これがささやかなきっかけとなり、日中文化交流に春が訪れればと、陸氏は期待を込めた。

 ■華人企業家も日中両国の春を期待

 華人企業家の多くも、今回の仲違いで大きな打撃を受けた。彼らも日中関係に春が来るのを待ち望んでいる。

 社団法人日本温州総商会はかつて、何度も不動産コンサルティングのセミナーを開催し、株式会社ワントラストと社団法人日本住宅建設産業協会とともに、不動産購入アドバイスや仲介活動を展開してきた。日本温州総商会の幹部は、セミナーや即売会の反応は常に良好だったが、対立のあおりを受け、開催できなくなったと明かした。

 中華料理店を経営する華人の主人は、「今回の事件以降、明らかに客足が遠のいている。日本人は領土問題で大騒ぎすることはない。しかし彼らの多くが“自粛”しているのが見て取れる。できるだけ中華料理店を利用しないようにしようとしているのだ。売上がすっかり減ってしまった」とため息をついた。




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