2013年2月7日木曜日

■自国の汚染大気が日本上陸…中国人“喜怒哀楽”=中国版ツイッター


自国の汚染大気が日本上陸…中国人“喜怒哀楽”=中国版ツイッター
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0205&f=national_0205_016.shtml
2013/02/05(火) 13:19

 中国版ツイッターのひとつ、新浪微博に微天下さん(ハンドルネーム)が、中国の広い範囲で発生した大気汚染のスモッグが日本の九州に到達して、騒ぎになっているとの記事を貼り付けた。すると、反日感情による快哉(かいさい)や、自国の健康被害は日本どころでないとする怒りと悲しみの声など、さまざまな意見が寄せられた。

 微天下さんが貼り付けた記事は外電を引用して、中国のスモッグの影響が日本に及んだことから、観測結果を知ろうとして日本の環境当局のウェブサイトにアクセスが集中して、サイトが一時、開かなくなったなどと紹介した。

 中国の反日感情には複雑だ。まず、日本は過去に中国を侵略し、ありとあらゆる残虐行為をしたと教えられた。しかし、資源に乏しい小国であるにもかかわらず、日本が世界屈指の先進国であることは認めざるをえない。日本の「すごさ」を認めざるをえないからこそ、よけい「腹が立つ」面もある。

 常識的に考えて、自国の汚染が他国に影響を及ぼしたとなれば、「反省」や「面子(メンツ)がつぶれた」と考えそうなものだが、そうでない投稿も目立つ。

 「中国の毒ガス、日本攻撃に成功!!」、「ヘヘイ、スモッグも抗日に出立」、「全部、日本に流れていってしまえ」などの書き込みがある。しかし、実際には「自嘲気味の快哉」の雰囲気も強く、「気象も武器かよ」、「実に聡明だ。PM(大気中の汚染微粒子)は、わが方の隣にある敵国に対する秘密兵器だったのだ!」などの意見も多い。

 中国で発生したスモッグで問題になっているのは、直径2.5マイクロメートル以下の微粒子であるPM2.5だ。九州におけるPM2.5の指数は(日本の)基準である1立方メートル当たり35マイクログラムを超える50マイクログラムに到達したと紹介された。

 すると、「50でパニックか。倭国(わこく)人は弱すぎる。帝都(北京を指す)では、500超でもパニックなんか起こったことがない」、「日本の大気に有毒物質は多くない。だから、抵抗力も低下している。(中国から日本に向って)風が吹けば、たちまち(日本人全員)が病院だ。中華民族の復興速度は急上昇」、「たった50で鬼子(日本人)はへばる。体が弱すぎ。われわれはもうそろそろ、1000ぐらいになってもなんともないぞ」などの書き込みが並んだ。

 「日本人は体が弱い」との意見は、日本人を罵(ののしる)ようでいて、深刻な大気汚染の中で生きていかざる終えない自国の状況を皮肉ったものと読める。



0 件のコメント:

コメントを投稿