2013年2月4日月曜日

■絶滅危惧種ボルネオゾウが謎の大量死、毒入り食物が原因か


絶滅危惧種ボルネオゾウが謎の大量死、毒入り食物が原因か
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323426404578277163546342962.html?mod=WSJJP_World_LeadStory
2013年 2月 01日 17:00 JST  By SHIBANI MAHTANI, CELINE FERNANDEZ


サバ州の野生動物森林保護区で死亡した母親ゾウにすがる子ゾウ

 世界で1500頭未満しか確認されていない絶滅危惧種のボルネオゾウ14頭が、マレーシアのサバ州で不可解な状況で死亡しているのが発見された。毒の入った食物が原因ではないかとみられ、死亡するゾウがさらに増えるのではないかと懸念されている。

 野生動物保護当局の関係者によると、4頭のゾウの死体が昨年12月後半に最初に見つかった。1月11日にはさらに6頭が死亡しているのが発見された。これは既にボルネオ島の森林保護区に生息する30頭のうちの3分の1に及んでいる。

 サバ州の野生生物局のラウレンチウス・アムブ局長はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、「もっと多くのゾウが死亡していると思う」と述べた。現在、野生動物の専門家が死亡したゾウの捜索のため、この地域に向かっているという。

 ゾウの死亡原因についてはまだわかっていない。野生生物保護の当局者たちは目立った外傷がないことから、毒の入った食べ物を口にしたのではないかと疑っていると話す。検査のために化学的試料が既に地元の研究所に送られており、1週間以内にも結果がわかるという。

 動物保護団体によると、世界に生息する1500頭弱のボルネオゾウのほとんどはマレーシア東部のサバ州に広がる森林で暮らしている。ゾウの死体が見つかった森林の周辺ではパーム油のプランテーション2社と材木業者が操業している。

 保護団体の関係者によると、ボルネオゾウは他の野生のゾウより温厚で人なつこい性格だが、森林の縮小と開発への圧力で、地元住民とゾウの間で衝突が増えていたという。




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