2013年2月21日木曜日

■中国人民解放軍で浪費防止策「残飯でチャーハン作れ」


中国人民解放軍で浪費防止策「残飯でチャーハン作れ」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0220&f=politics_0220_006.shtml
2013/02/20(水) 12:14

 中国人民解放軍はこのほど、軍営内での食材の浪費をなくすとして、「浪費に対する10項目の措置」を決定した。公務としての接待を制限すると同時に、具体策として「残飯が出た場合には卵チャーハンにせよ」などの内容も盛り込まれているという。中国新聞社などが報じた。

 「10項目の措置」の主眼は、「栄養摂取を確保しながら、節約を行う」ことであり、食材の利用率を高めることも重視されている。

 具体策としては「野菜の切れ端は漬物にする」、「残飯は科学的に利用する。食べ残しは揚げマントウ、卵チャーハン、ごった煮などにする」などと指示した。

 公務としての接待も予算面では「食費を使っての接待の禁止」、「ぜいたくな接待の禁止」など、制限を強化する。

 人民解放軍の総後分儒物資油料部の周林和部長は、部隊における食料の節約を「浪費反対の主陣地であり、節約について大きな潜在力がある」と説明。食料節約について「共産党中央と中央軍事委員会の決定をしっかりと統一的に認識せねばならない」と述べた。


◆解説◆

 中国では軍に対する社会的な信用が高い。「共産党軍のおかげで日本の侵略に打ち勝った」との宣伝や教育が行き届いていることもあるが、軍自身が自らの立場を自覚し、努力を続けてきた面も見逃せない。

 日本の場合には、第二次世界大戦に対しての強い反省があり、特にベトナム戦争期などには、自衛隊に対する反発も発生した。中国では1949年の「新中国建国」後一貫して、軍が権威を保ち続けてきた。

 中国では、習近平総書記の新政権発足と前後して、共産党や行政が浪費や贅沢(ぜいたく)を排除する動きを強めた。解放軍も同様の動きを見せたことは、国民大衆の信頼感維持が主用な目的と考えてよい。逆に言えば一般人の軍に対する見方が厳しくなってきたことに対する危機感のあらわれとも言える。



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