2013年2月21日木曜日

■中国が「パクリ」の汚名を返上 イノベーションを強化=英紙


中国が「パクリ」の汚名を返上 イノベーションを強化=英紙
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0221&f=business_0221_102.shtml
2013/02/21(木) 17:10

 中国網日本語版(チャイナネット)によれば、英フィナンシャル・タイムズ紙は2月17日、「中国企業には現在、パクリ製品という汚名を返上しようとする普遍的な流れがあり、イノベーションによる競争に向かっている」と論じた。以下は同記事より。

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 中国製品はかつて「パクリ製品」と呼ばれ、イノベーション不足が指摘されていた。しかし近年、中国企業のイノベーション能力は、世界から認められるようになった。

 中国はかつてイノベーション大国であり、火薬や羅針盤は中国人によって発明された。中国は現在、かつての地位を回復させる方角にゆっくり前進するにとどまっている。この過程は容易ではない。

 企業家や政治家はしばしば、中国にはイノベーションが欠けているとため息をつく。中国の指導層はこの問題を解決するため資金を投じ、支援策の実施を続けている。中国の国営・民間部門の研究開発費は2012年に1兆元(約14兆9000万円)に達し、毎年約20%のペースで増加している。

 ゲノム解析の分野で世界最大手の華大基因の前身は北京ゲノム研究所だ。同社は、がん細胞・植物・昆虫・人類・ジャイアントパンダのゲノムの図録を作成した。同社の研究者は、業界内の審査を経た論文を毎年、数百編も発表しており、世界的に有名な企業となっている。


 IT業界においては、騰訊公司(テンセント)が開発した言語・文字チャットアプリ「微信」などのアプリが大成功を収めており、中国が単なるパクリだけを行う国ではないことを証明した。

 5分間で遊べるゲームの「開心農場」は、Zynga社の農場経営ソーシャルゲーム「FarmVille」より先に好評を博していた。中国インターネット市場の激しい競争がイノベーションを生んだのだ。

 中国ポータルサイト大手・新浪が開発した「微博」(中国版ツイッター)の機能は、米ツイッターの機能よりも豊富だ。ネット通販サイトを見ると、アリババ社の淘宝網(タオバオ)が新たな進展を実現している。ほかにも家電製造大手・ハイアールなどの中国企業は、海外市場で競争力をつけるため、イノベーションを強化している。

 中国企業は安価な若い人材を多く雇用しており、イノベーション上の強みとなっている。しかし中国は極端な詰め込み教育を実施しており、自ら考えることを促していない。そのため企業は、創造力と実験室レベルの技能を兼ね備えた人材を雇うことが難しい。

 検索エンジンサイト百度は中国で70%以上の市場シェアを占めている。同社の経営陣は、「最大の課題は人材獲得にある」と述べている。同社の劉輝・人力資源副総裁は、「当社は絶えず変化する業界におり、イノベーションと革新的な商品を必要としている。当社は成績が優秀な学生を選ぶだけではなく、プログラミングオリンピックや大学などとのネットワークにより、イノベーション型人材を集めている」と語った。



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