2013年3月2日土曜日

■【コラム】 テレビ報道の効果てきめん!「食べ残し宴会」自粛傾向


【コラム】 テレビ報道の効果てきめん!「食べ残し宴会」自粛傾向
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0301&f=column_0301_021.shtml
2013/03/01(金) 11:17

 先般、テレビで大、中、小都市のレストランで会食している人たちが食べ残したものが生ゴミとして処理され、それがなんと1億人(一説では2億人)分に達する、ということが報道され、これでは食糧を増産しても1億人分が吹っ飛んでしまうのではないか、と思っていたが、この報道は効果てきめんで、旧正月を前にして一部高級レストランでは宴会のキャンセルが増えていることが夕刊誌などで伝えられている。もちろん、テレビでは理性的消費を呼びかけていたのであって、キャンセルせよとは言っていなかったが、まあ、ぜいたくな公費による接待をキャンセルするのも悪いことではなかろう。

 私のスケジュール表にも二、三の会食の予定があり、これもキャンセルになるのではないかと思っていたが、結局すべて予定どおり催されたものの、以前より理性的消費になったことが実感された。そして食後にはウェートレスさんが残った料理を包んでくれ、持ち帰ることを勧めていた。

 新聞の報道では、中国の人たちはメンツを重んじるタイプが多くて、料理をたくさん注文し、余った方が自分の気前のよさを誇示したがることが原因だという意見もあったが、欧米は別として、東洋ではそういう「悪習」が残っているように思える。中国だけではないと思う。仕事で日本に長期滞在していた頃にも、居酒屋などで「食べ放題、飲み放題」を体験したが、そこでも料理をたくさん食べ残したことを覚えている。

 地球全体で「持続可能な発展」が唱えられている昨今のこと、アフリカなどで飢餓線上をさまよう難民の映像を目にしたり、地球の人口が70億を突破したというニュースを見るにつけ、なるべく「持続可能なライフスタイル」を保つべきだとも考えている。

 そういう意味からも、今回テレビで1億人分もの食べ残しが生ゴミとして処理されていることが報道されたことは、グッドタイミングだったと思う。

 13億以上の人口を抱える中国が、食糧を自給自足していることは国際的にも評価されている。そして、食糧援助を待ち望んでいる国があることを知って久しい。中国が近代化の道を歩む中で、農業の近代化も重視されている。新中国の建国以来数十年、改革、開放いらい30年、生活はだんだんと豊かになりつつあり、北京、上海などの大都市ではスペイン料理、イタリア料理、フランス料理、なんでもありだが、やはり理性的消費というライフスタイルは忘れてはならないような気がする。

 テレビがこういう番組をオンエアしなかったら、二億人分の生ゴミを出しているのではないかと思うとゾッとする。テレビというものもたいしたものだ。



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