2013年3月21日木曜日

■【仏国ブログ】日本の優れたアニメをもっとフランスで放映すべき


【仏国ブログ】日本の優れたアニメをもっとフランスで放映すべき
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0321&f=national_0321_003.shtml
2013/03/21(木) 10:18

 フランス人男性が、自身のブログ「The Black Mole Birthday」で、日本とフランスにおける漫画やアニメの状況についてつづった。

 筆者はまず、フランスの一般的な読者が混乱しがちな漫画とテレビアニメの違いについて説明した。日本の漫画とテレビアニメの業界は密接につながっており、漫画からアニメ化されるものもあれば、アニメから漫画化されるものもあると説明した。ただ、すべての漫画の良い面がアニメに反映されているわけではないのが残念だと指摘した。

 そして、筆者はフランスのアニメ番組としてぜひテレビ放送してほしい漫画として、『MAJOR(メジャー)』という作品があると述べた。満田拓也氏によるこの漫画は、実在するプロ野球選手・茂野吾郎氏の半生記を描いたもので、野球に関するスポーツ漫画の側面だけでなく、周囲の人間関係との触れ合いなどが描かれており、その人生描写にも感動できるという。

 筆者は既に、日本で放送された『MAJOR』のテレビアニメ版を見て、そのつくりが非常に素晴らしく、どうしてフランスで放送されないのか、疑問に感じているようだ。

 フランスのテレビ局は、『NARUTO(ナルト)』や『ONE PIECE(ワンピース)』など戦闘や冒険、ユーモアを中心としたアニメの放送にばかり注力しており、確実に大衆に受け入れられるものしかテレビ放送を決めないのが、残念だと語る。

 また、アニメ番組の良さは、戦いやユーモアに限定された、子供を対象にしたものばかりにあるのではないことに気付くべきだとし、『MAJOR』のような大人が見ても良いと思えるものの放送を望んだ。

 現に、森川ジョージ作『はじめの一歩』はフランスでアニメ放送されており、ボクシングを題材とする一方、ヒューマンストーリーとしてフランスでも人気があると説明。『MAJOR』は野球というフランス人に馴染みのないスポーツが題材になっているとはいえ、同様にヒューマンストーリーとして人気を博するに違いないとした。

 筆者は、フランスのアニメチャンネルはマンネリ化しており、危機に陥っていると感じている。フランスのテレビ局は、アニメ市場がいわゆる「オタク」のためだけにあると考えており、ステレオタイプのアニメにしか投資しないために、同じようなアニメがいつも放送されていると批判した。

 なぜ自身の好きな日本の漫画やアニメが、フランスで放映されないのかという疑問から分析された意見として、興味深い。フランスのアニメ界のあり方だけでなく、海外進出を目指す日本にとっても参考になりそうな意見といえそうだ。



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