2013年3月24日日曜日

■政治腐敗の撲滅目指す中国、でもコネづくりの「贈り物」はなくならない―英紙


政治腐敗の撲滅目指す中国、でもコネづくりの「贈り物」はなくならない―英紙
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70601&type=
2013年3月24日 10時0分    

2013年3月22日、環球時報によると、英紙フィナンシャル・タイムズは21日、中国の新指導者・習近平(シー・ジンピン)国家主席の反政治腐敗宣言で、これまで慣習化していた権力者や上司、公務員への「贈り物」が全面的に禁止となったが、こうした行為は今も水面下で続けられていると報じた。

習近平国家主席は、深刻化する政治腐敗問題について「トラもハエも一緒にたたく」と明言。誰であろうと徹底的に調査し、追及し、見逃すことはないと強調した。中国は今、一致団結して政治腐敗と闘う姿勢を見せているが、それは仮の姿のようだ。

中国のネット上には「いかにしてデビットカードを使わないで、上司や権力者のコネを獲得するか?」といった手引書があふれている。ある贈答品サイトはユーザーのために、「相手の自宅が分からないからといって、直接職場を訪ねてはいけない。同じ職場で働く人に相手の自宅を聞くべき」「相手には贈り物をする真意を直接伝えてはいけない。何も言わなくても相手はきっとわかるはず」と親切に説明。「金銭の匂いが気になるなら、ガソリン券を送ってはどうか?お金を受け取ることは拒んでも、ガソリン券ならば受け取るだろう」と指南している。

教師や医師への「お礼」も同様に厳しい目が向けられるようになった。シャネルのバッグを受け取るのはまずいと思う彼らも、スーパーマーケットの商品券や携帯電話のチャージ券などは拒否しにくいようだ。商品券や現金を贈るのをちゅうちょする人も、トレーニングジムの利用券やスパの会員権などは贈っていいと思っている。また、磁器や玉器、西洋人参、ナマコや特産品なども贈り物として人気だ。これらの品の価格は分かりにくいが、高価なものであることは相手も分かる。こうした品も気にする相手ならば、美術品などを贈るという手もある。

かつて「両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)」の代表の部屋には高級な酒やたばこ、豪華な品物が直接届けられていた。今年の「両会」ではこうした贈り物だけでなく、赤じゅうたんさえも姿を消した。しかし、ジムの利用券は裏で大量に出回っているはずだ。新時代の中国は鉄アレイがお金の代わりになっているかもしれない。



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