【中国ブログ】抗日ドラマは誇張された偽り…国の将来を誤らせる
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0324&f=national_0324_011.shtml
2013/03/24(日) 11:23
中国では毎日のように旧日本軍と共産党軍(八路軍)が戦う「抗日ドラマ」が放映されている。さらに、その内容はオリジナリティに乏しく、模倣ばかりなのだという。中国人男性の「石述思」さんは、こうした現状は国の将来を誤らせる結果になりかねないと警告した。
中国共産党機関紙・人民日報は以前、中国の抗日ドラマについて、「利益第一主義が招いた結果として、内容が武侠化、偶像化、画一化している」で批判、中国社会で幅広い感心を集めた。
ある統計によると2012年に撮影された抗日ドラマにおいて、使用されたエキストラは計30万人、うち60%が日本人役での起用だった。1年で48本の抗日ドラマが制作され、1人の日本人が1日最高で8回は殺され、1年で10億人以上の日本人が殺された計算となる。また、ドラマのなかで日本人を演じる俳優は「下品」であればあるほど喜ばれるそうだ。
筆者はこうした愛国主義をぶちまけるようなドラマは、「教養や歴史知識に欠ける若者」に間違った影響を与えかねないと述べ、「最先端」の武器や戦術を持つ現在の日本に勝つことさえ「ごく簡単なこと」と誤解し、抗日戦争に勝利したことの「意味」や「価値」さえ損ねてしまうと懸念を示した。
筆者は日本が過去の侵略戦争を「無視」する失敗を犯してきたが、中国も過去を「誇張」するという失敗を犯してきたと述べ、偽りで偽りに抵抗してもそれは相手に「反撃の口実を与えるだけ」と警告した。
中国は大きな経済発展を遂げてきたが、それと同時に「社会の矛盾」、「汚職の増加」などといった問題を生み出してきた。それゆえ今後は経済発展の成果を強調するのではなく、歴史と現実を正しく認識して「危機意識」を強め、国民が一体となって国家の問題に対処するようにしていかなければならない。それには抗日の歴史を「正しく伝える」ことが必要となるだろう。
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