2013年3月1日金曜日

■日本、三重苦の季節…毒霧多発「先行き見えぬ」中国、さらに黄砂


日本、三重苦の季節…毒霧多発「先行き見えぬ」中国、さらに黄砂
2013/03/01(金) 09:58  サーチナ

 多くの日本人にとって憂鬱(ゆううつ)な季節だ。花粉症。それだけではない、今年(2013年)になってから、中国で発生つづけている汚染物質を濃密に含んだ「毒霧」の影響が、日本にも出はじめた。そして2月28日には、甘粛省の玉門市で深刻な黄砂が発生した。これから春にかけて、日本の空が黄色く濁ることが増えそうだ。(写真は「CNSPHOTO」提供)

 花粉症については、日本における戦後の植樹の方法や、食生活の変化が背景にあるアレルギー体質の人の増加が問題との見方がある。中国が特に関係しているわけでない。しかし、「毒霧」や黄砂となると話は別だ。海を越えて飛来し、日本に悪影響を及ぼす。

 甘粛省西部の玉門市一帯で、大規模な黄砂が発生したのは2月28日。冷たい風にあおられて、細かい土のが上空まで舞い上がった。市内では視界が200メートル程度にまで低下した。外出が困難になり、市民の生活に影響が出たという。

 中国からの「到着物」としてはその他にも、酸性雨などの原因となる大気中への排出物質、海水に溶け込んだ汚染物質や危険物を含む漂着物、爆発の危険があるアドバルーンなどがある。


◆解説◆

 日本人は昔から、海の向こうの世界に対してのあこがれと恐れを持っていた。歴史的に「海の向こう」とは中国などを指すと考えてよいだろう。日本人がいだいた「あこがれ」は、海を渡ってもたらされる高度な文化に起因すると考えてよい。

 海の向こうの世界に対して抱く恐怖感が典型的にあらわれているのが、七草がゆの行事だ。七草を刻む際に歌う「七草なずな 唐土(とうど)の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、バッタバタ、バッタバタ」などといった民謡が、全国的に伝わっている。「唐土の鳥」は日本に厄災(やくさい)をもたらすと考えられ、「日本に渡らぬうちに落ちてしまうように」との祈りを七草がゆに込めた。

 昨今の中国の状況や言動は、日本人が原初的に持っていた、そして現在も心の底にひそむであろう「外の世界への恐怖感」を助長しているとも言える。



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