2013年4月8日月曜日

■深刻な大気汚染、外国人が続々と北京を離れる=英紙


深刻な大気汚染、外国人が続々と北京を離れる=英紙
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0406&f=national_0406_022.shtml
2013/04/06(土) 14:05

 中国網日本語版(チャイナネット)によれば、英フィナンシャル・タイムズ紙は1日、大気汚染によって外国人が北京を離れていると論じた。以下は同記事より。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 外交官や中国在住の外国人にサービスを提供する企業によると、深刻な大気汚染を懸念した外国人が続々と北京を離れており、企業の人材雇用が難航している。

 デンマーク物流大手The East Asiatic Companyの中国合弁会社、華輝国際運輸サービス有限公司のリチャード・フォレスト華北区総経理は、「当社は2013年夏に(北京離れの)ピークを迎えるだろう。多くの社員、特に子どもを持つ北京駐在の社員は、駐在による利益と代価の関係を見直しており、健康リスクのために北京を離れることを決めている」と語った。

 外国人向けの私立病院の医師も同じ意見だ。中国に駐在する外国人に医療サービスを提供する私立病院、北京和睦家医院の王恵民医師は、「多くの患者が北京を離れると口にしている」と述べ、世界で大気汚染がもっとも深刻な都市で働くよう説得できるわけがなく、各企業では人材募集が難航しているらしいと紹介した。

 大気汚染はこれまでも北京の住民が懸念してきた問題だ。しかし北京市政府と米国大使館が1月に発表した大気品質データによると、大気中の有毒物質の濃度が、世界保健機関の定める健康基準の40倍に達する日もあった。

 最近の大気汚染は1月における最悪の水準に達していないが、健康に有害な水準に達することは頻繁(ひんぱん)にあり、関連部門も北京市民に外出を控えるよう呼びかけている。

 多くの環境専門家と北京市民は、中国政府が全国で工業の大規模拡張、石炭発電、自動車販売の奨励を継続しているため、今後数年間で大気汚染がさらに深刻化すると予想している。

 中国欧州商会の唐亜東秘書長は「大気汚染は、中国欧州商会の会員やその家族にとっての懸念材料になっている。会員はそれぞれの理由により現地を離れているが、大気汚染がその原因の1つだと常に口にされている」と語った。

 ノキアの販売員のラルス・ラスムッセンさんと妻のミシェール・フレージャーさんは北京で3年間駐在したが、子どもを連れてデンマークに帰国することを決定した。彼らはもっとも重要な原因の1つは、大気汚染だと語り、「子どもは外で遊べず、外出時もマスクを着用しなければならない。まるでSF小説のようだ」と述べた。




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